1702地球物理及び地球化学

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温暖化に伴う熱帯上層雲の高度の変化が上層雲を減らして温暖化を弱める

スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」等を用いて全球雲解像モデル「NICAM」による高解像度数値シミュレーションを実施・解析した結果、地球が温暖化すると熱帯域の対流圏上部に広がる雲(上層雲)の中でミクロなスケールで変化が起こることで上層雲を減少させることを示した。
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富士五湖の水はどこからきているか?

富士五湖で各々の湖水の炭素14(14C)濃度測定を毎月1年間、世界最高頻度で実施し、広域的な地下水の値と比較して、湖沼水のトレーサーとしての可能性を検討した。河口湖の14C濃度は他の湖に比べ極端に低く、河口湖の湖水は御坂山地の地下水による影響が大きいことが初めて定量的に示された。
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東南極リュツォ・ホルム湾沿岸でのGNSS観測と地殻変動の検出

東南極のリュツォ・ホルム湾沿岸の露岩域で実施したGNSS観測から、当地域が現在隆起していること、またその隆起速度が南北方向に空間的な特徴を持つことを明らかにした。
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宇宙から観測した「重い水蒸気」で天気予報を変える

人工衛星を用いて観測された大気中の水蒸気同位体比のデータを、水同位体を含んだ大気大循環モデルによる推定と組み合わせる「データ同化」を行うことにより、水蒸気同位体比そのものだけでなく、大気中の気温や風速の予測精度が改善することを世界で初めて実証した。
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オーロラ帯の過去3000年間の変化を再現

オーロラ帯の位置を求める計算手法について、近年の観測データを用いて統計的に検証し、その手法を地磁気モデルに応用するという方法で、過去3000年のオーロラ帯の変化を連続的に再現することに成功した。日本とオーロラ帯との距離が最も近かったのは12世紀であることが確認でき、藤原定家が『明月記』の中で、1204年2月に京都からオーロラ見えたという情報と整合性がある。
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千葉県の太平洋岸で歴史記録にない津波の痕跡を発見

千葉県九十九里浜沿岸において歴史上知られていない津波の痕跡を発見し、それが房総半島沖で発生した巨大地震によるものであるとの結論を得た。
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「トリプロン」がスピン流を伝搬することを実証~極小スピン回路などでの活用に期待~

トリプロンと呼ばれる準粒子がスピン流を伝搬することを実証した。スピンが二個ずつ強く結合した状態(ダイマー状態)における相互作用によってスピン流が伝搬されることがわかった。
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福徳岡ノ場のだいち2号SARデータ解析結果(2021年8月23日~)

福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)の火山活動によって生じた新島について、だいち2号の観測データの解析結果を掲載。
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メジャーライトの高温高圧実験に初めて成功

超高温超高圧の状態において、地球を構成するザクロ石の一種であるメジャーライトと呼ばれる鉱物の超音波伝播速度の測定実験に成功した。この実験は、地球のマントル遷移層(地球の表面の下、深さ410 kmから660 kmの領域)の底に相当する、約18万気圧、1700℃の超高温超高圧の条件下で行われた。
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南大洋の温暖化が引き起こした氷期における大西洋深層循環の急激な変化

大西洋深層循環の変化は、氷期における急激な気候変動を引き起こしたと考えられていますが、南大洋の温暖化がその引き金となっていた可能性を指摘した。
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東南極氷床の拡大は従来説よりも早かった ~最終氷期の氷床変動メカニズムの解明へ~

氷床の変動による隆起や沈降を考慮したモデル(Glacial Isostatic Adjustmentモデル)を用いて、最終間氷期以降(約12万年前から現在)の東南極の氷床変動史について検討を重ね、南極・昭和基地周辺をはじめとする東南極の沿岸域で得られている地質学的データと矛盾しない結果を得ることに成功した。最終氷期において東南極の一部で氷床量が最大となった時期が、従来説よりも2~7万年早かった可能性が示された。
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福徳岡ノ場の火山活動について(8 月16 日観測)

令和3年8 月16 日、第三管区海上保安本部羽田航空基地所属航空機により観測を実施した。観測中に噴火は認められず、8 月15 日に福徳岡ノ場にて観測された新島は、形状が一部変化していた。なお、付近には噴出した軽石等の浮遊物の存在も確認。
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