世界初! 海塩粒子をリアルタイムで自動測定! ―市販の花粉センサーを応用した新モニタリング技術―

2026-04-30 日本原子力研究機構,神栄テクノロジー株式会社

日本原子力研究開発機構と神栄テクノロジーの研究チームは、市販の花粉センサーを応用し、飛来海塩粒子をリアルタイムかつ自動で測定する世界初の手法を開発した。レーザー散乱光強度と偏光度を用いて粒子の形状特性を解析し、球形に近い海塩粒子を他の塵や花粉から高精度で識別。1年間の実環境観測で従来のドライガーゼ法と高い相関(最大0.939)を確認した。これにより従来の週〜月単位の手作業測定から時間単位の連続観測が可能となり、腐食予測精度の向上やインフラ維持管理の効率化に貢献する。今後は全国規模の観測ネットワーク構築や環境データ基盤への展開が期待される。

世界初! 海塩粒子をリアルタイムで自動測定! ―市販の花粉センサーを応用した新モニタリング技術―
図1 花粉センサーを用いた飛来海塩粒子のリアルタイムモニタリングの概要

<関連情報>

花粉センサーを応用した飛来海塩粒子のリアルタイムモニタリングおよび評価手法の確立

大谷 恭平, 五十嵐 誉廣, 河上 由行, 林 真由美, 平尾 和也, 天野 宏信
材料と環境  発行日: 2026/03/10
DOI:https://doi.org/10.3323/jcorr.75.63

抄録

本研究では,花粉センサーを用いた飛来海塩粒子のリアルタイムモニタリング手法を評価した.実験室における基礎評価では,人工海塩粒子が他の粒子とは異なる光学的応答特性を示すことを確認した.さらに,1年間にわたる実環境下での測定により,球形粒子のセンサーカウント数とドライガーゼ法による飛来海塩量との間に強い相関が得られた.これらの結果から,花粉センサーは飛来海塩粒子を自動的かつ高い時間分解能で測定可能であり,大気腐食予測や環境モニタリングに有効な手法となる可能性が示された.

1902環境測定
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