ゴルフ場のラフ向け無人芝刈り機を開発 ~自立走行式で夜中でも無人で芝草管理ができる3連ロータリーモア~

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2023-11-14 IHI技術情報

IHIのグループ会社である株式会社IHIアグリテック(所在地:長野県松本市,社長:磯本 聡一)は,このたび,ゴルフ場のラフ向けに,完全無人での芝草管理と高い刈り込み精度を両立させた3連ロータリーモア※1(以下,「本製品」)を,マミヤ・オーピ―株式会社(所在地:埼玉県飯能市,社長:関口 正夫,以下「マミヤ」)と共同で開発しました。2024年度に市場投入,2025年度には量産を目指します。その試作機を2023年11月21日(火)~22日(水)に幕張メッセで開催される「2023年度 ジャパンターフショー」で初めて公開します。

図.自立走行式3連ロータリーモア「SG250iG」図.自立走行式3連ロータリーモア「SG250iG」

ゴルフ場の芝草管理においては,傾斜面での作業や,地形に合わせた刈込作業といった熟練の技術が必要とされる一方で,担い手不足,高齢化などから,作業者の確保が年々難しくなっている状況にあります。自動芝刈り機の導入は,この状況を解決し,省人化・無人化の切り札となることが期待されています。
そこでIHIアグリテックは,フェアウェイ芝刈り機の自動化で実績がある,マミヤの「I-GINS(アイジンス)」を搭載し,ラフ向けに無人での芝草管理を実現しました。車体には障害物検知センサーとバンパーセンサーを搭載することで,進行方向に障害物を検出した場合,機体を自動で減速・停止させ,登録のスマートフォンに通知が可能です。なお,ロータリーデッキの昇降・回転・旋回の加減速を自由に調整できる機能を加えることで,芝草を傷つけない良質な芝刈を可能としました。さらに,刈り取り中に機体が停止した場合は,刈り残しがないよう少し後退してから作業を継続できることから,芝草管理においての省人化と,均一な芝刈りを両立させ,一定の景観を保てます。
本製品は,ゴルフ場のみならず,面積が広い平地向けにも拡販予定です。IHIアグリテックは今後とも,機械メーカーとして農作業の省力・軽労化および,安全性向上に貢献していきます。
※1 機械の底面に横長の平らな刃がついており,中心の軸を地面と水平に回転させて草を刈る機械です。広くて平地,石や礫が少なく草丈がそれほど高くない場所に使われます。

特徴

■スマホで作業指示と遠隔操作が簡単にでき,素人でも作業可能
作業者は、スマホのアプリ上から予め用意された経路のセット(お好みのターンや運転角度、速さ)を選択し、簡単に操作し作業指示ができます。熟練者ではないクラブハウス従業員でもラフ刈りが可能です。

■夜間刈りが可能となり,集客率を向上
コース管理作業を行う夕方にはお客さまを入れられず,集客機会を逃していたのが現状でした。IHIアグリテックの無人芝刈り機を使うことで,高精度できれいなライン作りができ,かつ,夜間で作業を行えることで,日暮れギリギリまでプレーできるため,集客率向上に貢献します。

■マッピング方式から,芝刈りにおいて走行経路の変更も自由自在
GPSの測位データを取り込んでコースマップを作成し,芝を刈る範囲を特定します。その後,芝草の状況に合わせ,どのように刈るのか,角度や速度,ターンの方法など,キーパーの考えを反映した走行経路を専用の経路作成ソフトで作成し,これをもとに自動走行させます。

展示会情報

SG250iG試作機の主要諸元

【商品に関する問い合わせ先】
株式会社IHIアグリテック 営業部芝草グループ

※IAT製品動画は,公式YouTubeチャネルでもご覧いただけます。
https://www.youtube.com/channel/UCJt3R8jLTczyy61R4TrR47g/featured

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