令和4年12月の地殻変動

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2023-01-12 国土地理院

全国の地殻変動概況

国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた、2022年11月中旬から2022年12月中旬までの1か月間の地殻変動概況は、別紙1~7のとおりです。東北地方を中心に、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
火山周辺では、硫黄島において地殻変動が見られます。

別紙1 全国 (PDF形式:989KB)

別紙2 北海道地方 (PDF形式:211KB)
別紙3 東北地方 (PDF形式:214KB)
別紙4 関東・中部地方 (PDF形式:300KB)
別紙5 近畿・中国・四国地方 (PDF形式:749KB)
別紙6 九州地方 (PDF形式:509KB)
別紙7 沖縄地方 (PDF形式:190KB)

トピックス
  • GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。この変動は、四国中部周辺のプレート境界深部における長期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。(別紙8)
  • 石川県能登地方では、GNSS観測によると、2020年12月頃から「能都」で南南西方向の変動が、「珠洲」で隆起が見られるなど、この地域の地震活動とほぼ同期して地殻変動が観測されています。(別紙9)
  • 硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」で隆起が、「硫黄島2」で南向きの変動が継続しています。(別紙10)
  • 西之島では、だいち2号によるSAR干渉解析結果によると、火砕丘周辺及び西側と北側に非干渉領域が見られます。(別紙11)
  • 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む「鹿児島郡山」-「鹿児島福山」等の基線で2021年11月頃から見られていたわずかな伸びは、2022年2月頃から停滞しています。また、桜島島内の「桜島」-「鹿児島2」等の基線で2021年11月頃から見られていたわずかな伸びは、2022年2月頃から停滞しています。(別紙12)
  • 薩摩硫黄島では、「鹿児島三島」で2022年8月頃から見られていた西向きのわずかな変動は、2022年11月頃から停滞しています。(別紙13)
  • 諏訪之瀬島では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙14)
補足説明
  • 全国の1年間(2021年12月中旬から2022年12月中旬まで)の地殻変動からは、以下のような傾向が見られます。(別紙15)
    ・東北地方を中心とした広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
    ・宮城県及び福島県の太平洋沿岸で、2022年3月16日に発生した福島県沖の地震に伴う地殻変動が見られます。
    ・硫黄島では、島内の地殻変動が見られます。
    ・その他の地方では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。
別紙一覧

別紙8 四国中部の非定常的な地殻変動 (PDF形式:4.1MB)
別紙9 石川県能登地方の地殻変動 (PDF形式:857KB)
別紙10 硫黄島周辺の地殻変動 (PDF形式:994KB)
別紙11 西之島の地殻変動 (PDF形式:651KB)
別紙12 桜島周辺の地殻変動 (PDF形式:558KB)
別紙13 薩摩硫黄島周辺の地殻変動 (PDF形式:362KB)
別紙14 諏訪之瀬島周辺の地殻変動 (PDF形式:389KB)
別紙15 全国の地殻変動(水平)-1年間- (PDF形式:995KB)

出典

本資料を利用する際は、国土地理院コンテンツ利用規約に従ってご利用ください。 なお、利用にあたっては、出典の記載をお願いします。 (出典記載例) 「出典:国土地理院」

問い合わせ先

国土交通省国土地理院
測地観測センター 地殻監視課長 仲井 博之
測地観測センター 地震調査官    矢来 博司

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1702地球物理及び地球化学
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