藻類をバイオ原油に高速転換する技術を開発

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2019/3/4 アメリカ合衆国・ユタ大学

(Turning algae into fuel University of Utah engineers develop fast method to convert algae to biocrude)

・ ユタ大学が、特別設計したジェットミキサーを利用して藻類から脂質(バイオ原油)を極めて高速に大量抽出する技術を開発。
・ 微細藻類等の微生物は持続可能な燃料源として期待されているが、水分を多く含む藻類からのバイオ原油抽出に必要なエネルギー量が、バイオ原油が提供できるそれを上回っている。
・ 同大学が開発した新型のジェットミキサーは、従来技術より少ないエネルギー量で藻類から脂質を高速抽出する。藻類によるバイオ燃料生産における主要な障壁を取り除いて効率化とスマート化を実現した、エネルギーの等価性達成に近づく重要な進展と考える。
・ 藻類からの現在の脂質抽出方法では、最初に藻類から水分を除去してスラリー状か乾燥したパウダー状のバイオマスを得るが、このプロセスにおいてエネルギーを最も大量に使用する。
・ バイオ燃料はディーゼル油と混合して長距離トラックやトラクター等のディーゼルエンジン駆動機器で使用されるが、藻類からの水分除去プロセスにかかる高エネルギーのため効率性や経済性に課題が残る。
・ 新設計のジェットミキサーでは、リアクタ内で藻類の噴流に溶剤の噴流を当てて局所的な乱流を発生させ、溶剤の噴流に「飛び移った」脂質を抽出する。同溶剤はその後再利用できる。
・ 同技術は藻類以外にバクテリア、菌類やその他の多様な微生物由来の油脂にも応用が可能。
・ 米国エネルギー省(DOE)は、2017 年の米国の一次エネルギー全使用量の約 5%がバイオマス由来と報告。バイオマスには木材燃焼、トウモロコシ等の穀物からのエタノール、食品廃棄物等の転換によるバイオガスが含まれる。
・ 藻類の利点は、池、用水路やカスタム設計したバイオリアクタにて産出し、収穫して燃料を大量に生成できること。藻類を大量に成長させることで CO2 の削減にも貢献できると考える。
URL: https://unews.utah.edu/turning-algae-into-fuel/

(関連情報)
Chemical Engineering Science: X 掲載論文(フルテキスト)
Algal lipid extraction using confined impinging jet mixers
URL: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2590140018300029

<NEDO海外技術情報より>

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