2019-02-08 国土地理院
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた2018年12月下旬から2019年1月下旬までの1か月間の地殻変動を表したものです。1月8日に発生した種子島近海の地震に伴う地殻変動が見られます。また、東日本の広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。
- 別紙2 北海道地方 (PDF形式:201KB)
- 別紙3 東北地方 (PDF形式:172KB)
- 別紙4 関東・中部地方 (PDF形式:290KB)
- 別紙5 近畿・中国・四国地方 (PDF形式:595KB)
- 別紙6 九州地方 (PDF形式:364KB)
- 別紙7 沖縄地方 (PDF形式:184KB)
トピックス
- 1月8日に発生した種子島近海の地震(M6.0、最大震度4)に伴い、「西之表(にしのおもて)」(鹿児島県西之表市)で南東方向に約2cm移動するなどの地殻変動が観測されました。(別紙8)
- 吾妻山周辺では、2018年5月頃から山体の膨張を示す地殻変動が見られています。(別紙9)
- 草津白根山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙10)
- 硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」では隆起、「硫黄島2」は南向きの変動が継続しています。(別紙11)
- 霧島山周辺では、霧島山を挟む基線で2018年9月頃から伸びの傾向が鈍化しています。(別紙12)
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線での伸びは停滞しています。桜島島内は2018年3月頃から伸びの傾向が鈍化していましたが、5月頃から停滞しています。(別紙13)
- 口永良部島では、だいち2号によるSAR干渉解析結果によると、新岳周辺で1月17日の噴火に伴う火砕物の堆積とみられる非干渉領域が見られます。また、GNSS観測によると、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙14)
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(2018年1月下旬から2019年1月下旬まで、別紙15)からは、以下のような傾向が見られます。
- 東北から関東・中部までの広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
- 平成30年北海道胆振東部地震に伴う地殻変動が見られます。
- 硫黄島では、島内の地殻変動が見られます。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。
別紙一覧
- 別紙8 種子島近海の地震(1月8日 M6.0)前後の観測データ (PDF形式:161KB)
- 別紙9 吾妻山周辺の地殻変動 (PDF形式:418KB)
- 別紙10 草津白根山周辺の地殻変動 (PDF形式:418KB)
- 別紙11 硫黄島周辺の地殻変動 (PDF形式:869KB)
- 別紙12 霧島山周辺の地殻変動 (PDF形式:597KB)
- 別紙13 桜島周辺の地殻変動 (PDF形式:597KB)
- 別紙14 口永良部島周辺の地殻変動 (PDF形式:970KB)
- 別紙15 全国の地殻変動(水平)-1年間- (PDF形式:477KB)
問い合わせ先
国土交通省国土地理院 測地観測センター 地殻監視課長 真野 宏邦 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 矢来 博司 測地観測センター 地震調査官 黒石 裕樹