小型モニタカメラで撮影した サンプラホーン

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2018/09/05  JAXA はやぶさ2プロジェクト

「はやぶさ2」には、多くの皆さまからいただきましたご寄付により製作・搭載した小型モニタカメラ(CAM-H、小型モニタカメラヘッドとも呼ぶ)が搭載されています(図1)。


図1 小型モニタカメラ(CAM-H)(画像クレジット:JAXA)

このカメラを使って、8月14日にサンプラホーンの写真を撮影してみました。その写真が図2です。


図2 2018年8月14日に小型モニタカメラで撮影したサンプラホーン(画像クレジット:JAXA)

この写真より、「はやぶさ2」がリュウグウ到着後もサンプラホーンが健全であることが目視で確認できたことになります。このサンプラホーンがその役目を発揮するのももうすぐです。

さて、このサンプラホーンに関連して、今年の4月には、LRF-S2というレーザ装置の試験を行いました。LRF-S2という装置は、サンプラホーン先端までの距離を計測するための装置です。タッチダウンでは、LRF-S2の距離の測定値が変化するかLRF-S2のレーザがターゲットから外れたら、弾丸が発射されることになります。サンプルを採取するためには非常に重要な装置ですが、その試験のときの写真が図3です。


図3 2018年4月16日に小型モニタカメラ(CAM-H)によって試験撮影されたサンプラホーン。赤丸の中の光っている部分がLRF-S2のレーザが照射されているサンプラホーンのターゲット板である。(画像クレジット:JAXA)

LRF-S2によるレーザ光がきちんとサンプラホーンの先端部に当たっていることがわかります。LRF-S2もタッチダウンに向けて準備オーケーです。

ちなみに、2014年12月5日(「はやぶさ2」打ち上げから2日後)、CAM-Hによってサンプラホーンが撮影されています。そのときの写真が図4です。


図4 2014年12月5日に小型モニタカメラ(CAM-H)によって試験撮影されたサンプラホーン(画像クレジット:JAXA)

図4は今からちょうど3年9ヶ月前のサンプラホーンですが、図2や図3の写真と同じです。図2や図3でサンプラホーンの先端の色が違って見えるのは、太陽の光のためです。

最後に改めて、皆さまからのご寄付、どうもありがとうございました。

 

0300航空・宇宙一般
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