「はやぶさ2」レーザ高度計一か月の成果

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2018/08/31  JAXA はやぶさ2プロジェクト

注:この記事は、国立天文台 RISE月惑星探査検討室のWeb記事の転載です(投稿日 : 2018-08-02)。


「はやぶさ2」搭載のレーザ高度計(LIDAR)が、小惑星リュウグウとの距離を初めて観測してからおよそ一か月が経ちました。下の図は、この間に取得されたデータを解析し、レーザがリュウグウ表面で反射した点を示したものです。通常、探査機の姿勢はレーザ高度計が赤道付近を向くように制御されていますが、この姿勢を自転軸に沿って動かす(姿勢スキャン)運用をこれまでに2回行いました。極付近はまだデータ数が十分ではありませんが、リュウグウ全体の形が見えてきています。さて、このような形状を描き出すには、探査機の軌道が精度よく予測されていなければなりません。その精度は数百メートルです。約3億キロメートル先の探査機の位置が数百メートルで決まるのは驚くべきことですが、直径約900メートルのリュウグウの形を描き出すには、その誤差はまだ大きすぎます。そこで、私たちはレーザ高度計による測距データを使って探査機の軌道を改良しています。この改良された探査機の軌道データは、「はやぶさ2」の他の機器チームにも提供され、最良の着陸点を選ぶ議論のために使われつつあります。

文責 松本(国立天文台)


(画像クレジット: 国立天文台, JAXA, 千葉工大, 会津大, 日本大, 大阪大)


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