フォトニック結晶レーザー搭載LiDARの大幅な小型化(体積1/3)に成功

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2021-07-14 京都大学

野田進 工学研究科教授、石崎賢司 同特定准教授、メーナカ デ ゾイサ 同講師、吉田昌宏 同助教らの研究グループは、北陽電機株式会社と共同で、フォトニック結晶レーザー(PCSEL)のレンズフリー特性を活かして、クラス最小の小型LiDAR(Light Detection and Ranging)システムの開発に成功しました。

来たるべき超スマート社会Society 5.0における、工場や倉庫におけるロボット、農機・建機、さらには自動車等の自動運転のために、光を用いた測距システムであるLiDARが極めて重要となっています。本研究グループは、高出力動作時にも、高ビーム品質で、狭い拡がり角をもち、レンズフリーで活用可能な、フォトニック結晶レーザーの開発を進めてきました。2020年6月には、フォトニック結晶レーザーを搭載したLiDARシステムの開発に世界で初めて成功していました。

今回、フォトニック結晶レーザーのレンズフリー特性を活かし、光源部と受光部を一体化することで、従来の1/3の体積という、クラス最小のLiDARシステムの開発に成功しました。この成果は、フォトニック結晶レーザーおよびそれを搭載した小型LiDARが、今後の超スマート社会Society 5.0に向けて極めて有望であることを示すものです。

今回開発した小型LiDARは、2021年7⽉15日〜28日に東京スカイツリータウン(R)にて開催される「Society 5.0科学博」において展示予定です。

フォトニック結晶レーザー搭載LiDARの大幅な小型化(体積1/3)に成功
図:本研究の概要図

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:野田進
研究者名:石崎賢司
研究者名:メーナカ デ ゾイサ
研究者名:吉田昌宏

0110情報・精密機器
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