日本初のフルスタック中性原子量子コンピュータ「春海」が稼働

2026-08-24 分子科学研究所

自然科学研究機構・分子科学研究所の大森賢治教授らは、日本初となるフルスタック中性原子量子コンピュータ「春海(しゅんかい)」を稼働させた。中性原子方式は、原子1個を量子ビットとして利用し、冷凍機を必要とせず、原子を移動させて任意の量子ビット間に量子もつれを形成できるほか、量子ビットの大規模化や長時間の情報保持にも適する。春海では光ピンセットで原子を配列し、マイクロ波・レーザーで量子計算を実行、カメラで原子の蛍光を読み出す。分子研、日立製作所、Infleqtion社がソフトウェアから量子処理ユニットまでを統合し、初期約50量子ビットから約500量子ビットへ拡張する計画。2030年度には1万物理量子ビットと量子誤り検出・訂正機能を備えた大規模な誤り耐性量子コンピュータの実現を目指す。

日本初のフルスタック中性原子量子コンピュータ「春海」が稼働
図1.分子研で稼働した日本初のフルスタック中性原子量子コンピュータ「春海」(撮影:富田隆文)

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