世界初、シリコーン硬化用鉄触媒の空気耐性を向上させるカプセル化技術を開発しました ―レアメタル依存度の低減とともに、鉄触媒による量産化の道を拓く―

2026-05-13 新エネルギー・産業技術総合開発機構,北里大学,富士高分子工業株式会社

NEDO、北里大学、富士高分子工業の研究グループは、シリコーン硬化用の鉄触媒をシリコーンレジンで包み込む「カプセル化技術」を開発し、空気中でも長期間安定して使える新しい鉄触媒の実用化に成功した。従来、シリコーン製造では高価なレアメタルである白金触媒が主流だったが、代替候補の鉄触媒は空気に30分以上触れると分解し性能を失う課題があった。今回、鉄触媒をカプセル化することで空気耐性を1万倍以上向上させ、室温・空気中で1年以上性能を維持できることを実証した。さらに、電気自動車やCPUの放熱材料に用いられるシリコーンTIM(熱伝導材料)の量産試験を行い、既存の白金触媒用設備をそのまま使って製造可能であることを確認した。これにより、新たな設備投資なしでレアメタル依存を減らし、低コストかつ持続可能なシリコーン産業への転換が期待される。また、白金では難しかったヘテロ原子含有シリコーン材料への応用も可能となり、高機能新素材開発にもつながる成果とされる。

世界初、シリコーン硬化用鉄触媒の空気耐性を向上させるカプセル化技術を開発しました ―レアメタル依存度の低減とともに、鉄触媒による量産化の道を拓く―
図1 カプセル化鉄触媒で製造したシリコーンTIM

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0504高分子製品
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