2026-10-19 ブルックヘブン国立研究所(BNL)
米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)を中心とする研究チームは、プリンストン・プラズマ物理研究所(PPPL)、DIII-D国立核融合施設、Great Sky社と共同で、超伝導回路を用いた新型AIチップを開発し、核融合炉のプラズマ制御に関連するデータ解析を実証した。このチップは、人間の脳の神経ネットワークを模した超伝導ニューラルネットワークを採用し、従来のシリコンチップでは対応が難しい過酷な環境や高速処理への適用を目指す。実証では、DIII-Dトカマクで取得した毎秒100万サンプルのデータを用いて、異常の分類とプラズマの破壊的な不安定化の予測を行った。さらに、シミュレーターTORAXが生成したデータから、プラズマ内部で発生する鋸歯状不安定性の兆候を予測した。チップが高速データを処理できたことから、核融合炉の状態をリアルタイムで把握し、磁場制御などによる安定化につなげる可能性が示された。研究チームは今後、ニューラルネットワークの規模を10倍に拡大した次世代チップの実証と、実際の核融合実験施設への導入を目指す。

Closeup of the wafers featured in these first-of-a-kind chips that employ superconducting circuitry to mimic human brain networks. Algorithms developed by Brookhaven Lab scientists helped make the chips possible. (Great Sky Inc.)
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