カゴメと産総研 AI(人工知能)を活用した高精度なトマト加工品の異物検出技術を開発

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2018/11/20  カゴメ株式会社,産業技術総合研究所

内容

カゴメ株式会社【代表取締役社長 寺田 直行】(以下「カゴメ」という)と、国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)は、包括的共同研究※1の成果として、産総研のAI(人工知能)アルゴリズム※2を活用したトマト加工品の異物・トマトの皮・ヘタの跡・変色部を高精度で検出する技術の開発に成功しました。今後は(2020年までに)生産工場での実用化を目指します。

本技術に対する性能評価として、検出対象とする異物・トマトの皮・ヘタの跡・変色部が含まれている500枚のサンプル画像に対して、これらの検出対象物を特定する実験を行いました。その結果、見落としなく全ての検出対象物を検出できた一方、ヘタの跡を変色部と誤認したのは一例にとどまりました(参考:検出結果例)。

今回共同開発した技術と合わせ、産総研との包括的共同研究を推進し、野菜原料の品質保証力強化、野菜のおいしさ研究を進め、「野菜の会社」カゴメとして、野菜摂取量の向上、生産性の向上、人手不足への対応などの社会課題の解決に貢献して参ります。

検出結果例

黒く変色した果肉部分の検出

図1(検出前画像)

検出前画像

図1(検出結果)

検出結果

ヘタ部分の検出

図2(検出前画像)

検出前画像

図2(検出結果)

検出結果

毛髪の検出

図3(検出前画像)

検出前画像

図3(検出結果)

検出結果

虫の検出

図4(検出前画像)

検出前画像

図4(検出結果)

検出結果

変色と見誤った検出(正解はヘタの跡)

図5(検出前画像)

検出前画像

図5(検出結果)

検出結果

用語解説

※1
包括的共同研究とは 以下2018年1月リリースのとおり、カゴメと産総研にて、食品企業と産総研の組合せとしては初めて包括的共同研究契約を2017年10月1日付で締結しました。
http://www.kagome.co.jp/library/company/news/2018/img/20180118001.pdf
※2
AI(Artificial Intelligence, 人工知能)アルゴリズムとは 人工知能において情報を処理する際の式や仕組みを指します。本研究では、産総研のAIアルゴリズムを活用し、検出対象物を特定する実験を行うことによって、検知精度を高めることを実施しております。
1501生産マネジメント1602ソフトウェア工学
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