2018-1-17 JIRCAS
はじめに
国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、開発途上国の農林水産業技術の向上のため、アジア、アフリカ、南米の国々と共同研究を実施しています。国内の活動は、茨城県つくば市の本部と沖縄県石垣市の熱帯・島嶼研究拠点(通称:「熱研」)で行っています。
「熱研」では農業の研究を行うとともに、イネ、サトウキビ、マンゴーなど、熱帯の作物や果樹の遺伝資源を、国内で利活用するために保存しています。
JIRCAS「マンゴー遺伝資源サイト」の目的
マンゴーは熱帯の果物ですが、日本でも栽培しています。現在栽培されている品種は少ないのですが、今後は環境の変化や市場の需要に応じ、より多様な品種が求められるようになると考えられます。
このサイトは、「熱研」が保存している90品種におよぶ世界のマンゴーの情報を、日本の研究者、生産者、消費者の皆様に提供することを目的として構築しました。
このサイトで見ることができる情報
このサイトでは、私たちが「熱研」で行った調査・試験から得た知見やデータの概要をご覧いただけます。今回は62品種の情報を公開します。品種数が多いため調査規模が限られ、未調査項目などもありますが、今後も調査を続け、更新・充実していく予定です。
これらの情報が、日本におけるマンゴー遺伝資源の利用、さらにはマンゴー生産・消費の活性化につながることを願っています。
「品種詳細情報」のページでは、果実特性を主とする「検索機能付データベース」や「品種特性情報シート」を利用できます。利用者として研究者・栽培者を想定しています。
「マンゴー早分かり」のページは、マンゴーはどんな果物か、どのような品種があるか、気軽に調べたい方のために作成しました。「品種早分かり」「マンゴーミニ事典」「フォトギャラリー」をお楽しみください。
「熱研」では品種の苗木等の販売はしておりません。
研究を目的とした材料提供をご希望の方は、「熱研」広報担当(電話:0980-88-6201 E-mail:pro-nekken@ml.affrc.go.jpにお問い合わせください。
このサイトの情報は、JIRCASホームページの「利用規約」に従ってお使いください。
謝 辞
ここに掲載した品種情報の収集、とりまとめ、公表にあたっては、次の方々から多大なご尽力、ご協力をいただきました。ここに記して、感謝の意を表します。
(敬称略)
- 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター(JIRCAS):
島尻勝人、平田正和、識名安輝、松浦秀子、金城ひかる、新本六子
村中聡、林賢紀(情報管理)
- 日本熱帯果樹協会代表理事(元JIRCASプロジェクトリーダー):米本仁己
- D-blauer-strom(http://www.d-blauser-strom.com):蓮沼ユウキ
2017年2月
「JIRCASマンゴー遺伝資源サイト」作成チーム
香西直子(※)、緒方達志、山中愼介、髙木洋子
※現:農研機構 果樹茶業研究部門