超高輝度OLEDモジュールを医療用検査装置向けに開発・納入

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独自表示技術の開発により、新たに医療分野へ展開

2020-09-30 シャープ株式会社

 シャープは、医療機関などで利用される「視野検査装置」向けに超高輝度OLEDモジュールを開発し、2020年8月より、株式会社ファインデックス※2(以下、ファインデックス)向けに納入を開始しました。ファインデックスの視野検査装置は、2021年初頭に発売される予定です。(製品名:視線分析型視野計 ゲイズ アナライジング ペリメーター(GAP)、届出番号:38B2X10003000002)

 開発したOLEDモジュールは、きめ細かい電流制御などの技術開発を行うことで、一般的な民生品向けの5倍以上※3となる超高輝度(3,000cd/m2以上)の性能を実現しました。また、ファインデックスおよび同社連結子会社のEMC Healthcareとともに階調特性などを検討し、明るさを認識するレベルの異なる被検者毎に最適なディスプレイ駆動を実現するチップセットを共同開発しました。

 同OLEDモジュールは、ファインデックスが開発した検査装置の表示部を構成するヘッドマウントディスプレイの表示表現力を向上させ、場所を問わず、スピーディに幅広い被検者の検査を可能とする「視野検査装置」の実現につながっています。緑内障、網膜剥離、認知症など様々な疾患の早期発見、治療といった領域において、さらなる貢献が期待されています。

 当社は今後も、医療や車載、その他の分野において、新たなアプリケーションの創出につなげるべく特長あるOLEDモジュールの技術開発を進め、ディスプレイの新たな可能性を切り拓いてまいります。

開発・納入した超高輝度OLEDモジュール

品  名

画面サイズ

解像度

最高輝度

コントラスト比

階調

OLEDモジュール

6.4型

FHD+
(1,080×2,340)

3,000cd/m2
以上

100万:1

10億色
(各色10bit)

※1 有機EL材料を用いた自発光ディスプレイのことです。OLEDは、Organic Light Emitting Diodeの略です。

※2 本社:東京都港区、代表取締役社長:相原輝夫、事業内容:医療システム、医療機器、ヘルステック製品などの研究開発・販売。

※3 一般的なテレビ向けOLEDモジュールは400cd/m2、スマートフォン向けOLEDモジュールは600cd/m2程度です。

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