2026-09-28 アルゴンヌ国立研究所(ANL)
米国アルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)は、先進原子炉で用いられる受動的安全システム(RCCS:Reactor Cavity Cooling System)について、崩壊熱の大きさや冷却水タンク入口の高さが自然循環による除熱性能・安定性に及ぼす影響を実験的に調べた。RCCSはポンプなどの能動機器に依存せず、重力と浮力による自然循環によって原子炉停止後の崩壊熱を除去する。59フィート(約18 m)高のNSTF実験施設で出力を変化させた試験では、出力が高いほど沸騰・フラッシングが速く上部へ伝播し、1.4 MW相当では上部煙突まで蒸気が到達しなかった。また、タンク入口の高さによって流動安定性も変化し、中間高さでは特定条件下でより安定した運転状態が得られた。これらのデータは、受動的安全系の設計・規制評価に活用され、次世代原子炉の安全性確保に役立つとされる。

Argonne’s NSTF is 59 feet tall, roughly half the size of a full-scale nuclear energy system. (Image by Argonne National Laboratory.)
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