2026-06-26 東北大学
スーパーカミオカンデ国際共同研究グループは、約5000日分の観測データを解析し、宇宙誕生以来のすべての重力崩壊型超新星爆発から放出されたニュートリノの総和である「超新星背景ニュートリノ(DSNB)」の兆候を世界で初めて検出したと発表した。検出の有意性は2.6σ(99.5%信頼水準)であり、1996年のスーパーカミオカンデ稼働以来の重要目標に初めて迫る成果となる。解析では、2008~2020年の純水運転データと、2020年以降に中性子捕獲能力の高いガドリニウムを導入した観測データを統合し、反電子ニュートリノ由来の信号を背景事象から高精度に識別した。DSNBの観測は、宇宙全体の超新星発生率や星形成史、重元素合成の歴史を直接探る新たな手段となるほか、超新星爆発やニュートリノ物理の理解を大きく前進させる成果として期待される。

超新星背景ニュートリノイベントの候補となるチェレンコフ角度が42度に近い中性子数が1のイベントのエネルギー分布。赤い領域が観測された超新星背景ニュートリノの成分を示す。
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