1701物理及び化学

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機械学習手法により物理の難問「量子スピン液体」を解明

人工ニューラルネットワークの一種である制限ボルツマンマシンと物理分野で用いられる強力な関数を組み合わせて、スピン間の高度な量子もつれを学習させる手法を構築した。スーパーコンピュータ「富岳」などで、2次元正方格子上のフラストレーションのある量子スピン模型を解析した結果、フラストレーションが強くなる領域において、量子スピン液体相の存在の確証を得た。
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アルマ望遠鏡による超高速回転原始星ジェットの検出

星の誕生時にジェットというガスの噴出現象が起こる。何故ジェットが現れるかについて、ジェットの回転を詳細に観測し理論モデルと組み合わせることでジェットの駆動機構とその役割を特定した。
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SUNRISE-3近赤外線偏光分光装置 (SCIP) の完成

望遠鏡と観測装置を載せた大型の気球を成層圏に打ち上げて太陽を観測する国際共同プロジェクトSUNRISE-3に搭載する近赤外線偏光分光装置 SCIP (スキップ):SUNRISE Chromospheric Infrared spectro-Polarimeter が完成した。
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逆転の発想『ラビ振動分光』でミュオニウム原子を精密に測定

たった1つの周波数に対する時間応答から共鳴周波数を求められる新しい原子分光法「ラビ振動分光」を編み出し、ミュオニウム原子の超微細構造を精密に決定することに成功した。
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すばる望遠鏡 星空ライブカメラ、希有な「流星クラスター現象」を捉える

「流星クラスター」と呼ばれる希有な現象で、流星物質が地球大気に突入する少し前に、何らかの原因で細かい破片に分裂したために発生した、と考えられている。流星体の構造に関する情報をもたらす貴重な現象で、1997年のしし座流星群の際に初めて観測された。その後も、わずか数例しか報告されていない。
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天体衝突を記録する結晶の生成を超高速計測 ~レーザー衝撃圧縮実験による太陽系史の読解~

太陽系の天体衝突が記録された結晶の原子配列が生成する過程を、世界で初めて実験で計測した。
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アルマ望遠鏡が観測した大質量星形成における磁力と重力の相互作用

アルマ望遠鏡を使って、地球から7600光年の距離にあるIRAS 18089-1732と呼ばれる大質量星形成領域を観測し、渦巻き状の磁場構造を発見した。しかし予想に反して、この磁場は、別の基本的な力である「重力」に圧倒されていた。さらに、原始星が重力によってガスを引き付けることで、原始星周囲の磁力線がねじれていることを発見した。
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太陽系外惑星の周りに月を形成する円盤を世界で初めて発見

アルマ望遠鏡を用いて、太陽系外惑星の周りにある塵の円盤を初めて明確に検出した。この観測結果は、若い恒星系で月や惑星がどのように形成されるのかという問いに答える重要な成果。
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最先端超伝導検出器で探るミュオン原子形成過程の全貌

超伝導転移端マイクロカロリメータ(TES)を用いて、「ミュオン原子」から放出される「電子特性X線」のエネルギースペクトルを精密に測定し、ミュオン原子形成過程のダイナミクスの全貌を明らかにした。
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火星表面の「しわ」状構造から紐解く過去の火星の熱史

火星表面の「しわ」の形成年代を推定し、37億年前には全球的な大規模な火山活動が停止するほど火星内部が冷やされ、35.5億年前に再開した火山活動が局所的なものにすぎないこと、冷却による惑星の収縮率が35.9~35.5億年前に最も高くなることを明らかにした。
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金星の夜間の大気循環を解明

金星探査機あかつきで取得した赤外線画像の解析により、金星をおおう雲の運動を昼夜の区別なく可視化することに成功した。夜間には昼間とは逆に赤道に向かう流れが生じることが判明し、熱潮汐波の寄与が明確となった。
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水のナノメートル空間で現れる特殊なダイナミクス~長年の課題に新たな光明を投ずる~

水の「ナノメートル空間」で観測される非弾性X線散乱スペクトルの中に「ファノ効果」と呼ばれる干渉効果に似た相互作用が現れることを発見した。
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