2026-08-31 J-PARCセンター,高エネルギー加速器研究機構,日本原子力研究開発機構,東京大学,名古屋大学,理化学研究所
J-PARCなどの研究グループは、専用実験エリア「H2」で、正ミュオンを4 MeVから25 meVまで冷却した後、0.3 MeVまで加速することに成功した。2024年に達成した世界初のミュオン加速実証と比べ、エネルギーは3倍、ビーム強度は200倍の毎秒約10個に向上した。シリカエアロゲルでミュオニウムを生成し、紫外レーザーで電子を除去して冷却ミュオンを作り、高周波加速装置で加速する一連の技術を、本番用の専用実験エリアで実証した点が大きな進展である。これにより研究は「実証」から「実装」の段階へ移行した。今後は2027~28年頃に4 MeV、最終的には200 MeV以上への加速を目指し、ミュオンg-2/EDMによる標準理論の検証、透過型ミュオン顕微鏡や大型構造物の透視などへの応用が期待される。

図1 正ミュオンビームの冷却と加速の概念図。
向きや速さがそろっていない正ミュオンを冷却することにより、効率よく高周波加速が可能となりました。
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