2026-08-27 運輸安全委員会
ANAウイングス所属のボーイング737-800型機が、夜間に美保飛行場へ目視進入中、滑走路を視認できない状態で降下を継続し、水面近くまで降下したため対地接近警報装置(EGPWS)が作動した。乗務員は直ちに上昇・復行して水面への衝突・接触を回避し、その後同飛行場へ着陸した。調査では、規程で定められた進入手順・降下基準が遵守されなかったことが主な要因とされた。背景には、機長の疲労・体調不良による判断力低下やマネジメント不足、副操縦士の経験不足に伴う混乱・一点集中などがあり、乗務員間のコミュニケーションと状況認識が不足した可能性も指摘されている。
![ANAウイングス ボーイング737-800の重大インシデント[水面への衝突又は接触を回避するための緊急操作] ANAウイングス ボーイング737-800の重大インシデント[水面への衝突又は接触を回避するための緊急操作]](https://tiisys.com/wp-content/uploads/2026/08/スクリーンショット-2026-08-27-152704.png)
<関連情報>
- https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2384
- https://jtsb.mlit.go.jp/aircraft/rep-inci/AI2026-3-1-JA69AN.pdf
概要
ANAウイングス株式会社所属ボーイング式737-800型JA69ANは、令和6年4月7日(日)、運送の共同引受による全日本空輸株式会社の定期389便として東京国際空港を出発し、美保飛行場滑走路07へ進入中、対地接近警報装置(GPWS)が作動したため、上昇の上、復行し、同飛行場に着陸した。
原因
本重大インシデントは、同機が暗夜において目視による進入中、水面近くまで降下したため、EGPWSの警報が作動し、水面への衝突又は接触を回避する緊急操作を行ったことによるものと認められる。
同機が水面近くまで降下したことについては、運航乗務員が規程類で定められた手順や基準を遵守せず、滑走路を視認できないにもかかわらず降下を継続したことによるものと考えられる。また、このことには、機長の疲労や体調不良による一時的な判断力の低下及びマネジメント不足並びに副操縦士の混乱や一点集中による状況認識への影響によって双方のコミュニケーションが不足していたことが関与した可能性が考えられる。副操縦士の混乱や一点集中については、最近の経験不足が関与した可能性が考えられる。

 岡山航空 セスナT206Hの重大インシデント[着陸時において航空機の脚以外の部分が地表面に接触した事態](那覇空港滑走路18L、令和5年1月11日発生)](https://tiisys.com/wp-content/uploads/2026/08/スクリーンショット-2026-08-27-153112.png)