硫黄島の地殻変動(2023年12月21日更新)

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2023-11-29(2023-12-21更新) 国土地理院

概要

2023年10月21日から翁浜沖で噴火が発生している硫黄島について、だいち2号の観測データを使用し、解析を実施しました。

  • SAR強度画像では、翁浜沖に陸地とみられる反射強度の強い領域が見られます(白破線)(図1)。
  • 11月24日の観測から大きな変化は見られません(図2)。
解析結果【速報】
SAR干渉画像

SAR干渉画像 2023年12月6日~2023年12月20日
図1 SAR干渉画像 2023年12月6日~2023年12月20日

強度画像

SAR強度画像 (左) 2023年12月15日 (右) 2023年12月20日
図2 SAR強度画像 (左) 2023年12月15日 (右) 2023年12月20日

拡大図(2023年10月30日からの変化)

SAR強度画像(2023年10月30日からの変化)図3 SAR強度画像(2023年10月30日からの変化)
※詳細はこちらをご覧下さい。(PDF形式:1505KB) 

解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※干渉SARの精度は一般的には数cm 程度とされています。また、衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※SARで用いられる電波は噴煙を透過するため、噴火中であっても火山の地形変化の状況を把握することができます。
※火口など急峻な地形では、斜面の傾斜と電波の入射角によって見かけの変動が生じる場合があります。
※本解析で使用したデータの一部は、火山噴火予知連絡会衛星解析グループの活動を通して得られたものです。
※対流圏遅延補正には、気象庁数値予報格子点データを使用しています。

〇参考資料
SAR 干渉解析の原理(PDF形式:880KB)
非干渉(砂をまいたようなざらざらした模様)とは
衛星進行方向と電波照射方向による見え方の違い(PDF形式:100KB)
国土地理院の干渉SAR ホームページ
SAR 干渉画像の誤差
SAR強度画像とは

問い合わせ先

国土地理院測地部
宇宙測地課長
小門研亮

国土地理院地理地殻活動研究センター
地殻変動研究室長
宗包浩志

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