2021-12-02 株式会社NTT ドコモ,日本電気株式会社
株式会社NTT ドコモ(以下、ドコモ)と日本電気株式会社(以下、NEC)は、O-RAN のオープンインターフェース仕様に準拠した 5G 基地局装置の親局(以下、5G CU/DU)を用い、5G の Stand Alone(SA)方式において、異なるベンダーの子局(RU)との相互接続(以下、マルチベンダー接続)試験に成功しました。
今回のマルチベンダー接続は、ドコモの商用ネットワークで運用されている Non Stand Alone(NSA)方式の NEC 製 5G CU/DU のハードウェアを、ソフトウェアのアップグレードのみで SA 方式に対応させる開発(以下、本開発)を行うことで実現しました。本開発により、5G CU/DU のハードウェアはそのままで、NSA 方式から SA 方式へシステムの移行が可能となります。また、既存の NSA 方式との混在も可能なため、柔軟かつスピーディに5G ネットワークを高度化することができます。
今後ドコモは、さらなる 5G サービスの拡大に向け、SA 方式サービスへ本5G CU/DUの導入をめざします。
図1.4G コアと 5G 基地局を組み合わせた NSA 方式から 5G コアと 5G 基地局を組み合わせた SA 方式へ移行
SA 方式では、5G の特長とされている eMBB(高速大容量)、mMTC(同時多接続)、URLLC(低遅延・高信頼)を活かしたサービスの柔軟な提供が可能となり、法人向けソリューションの充実や高度化を含め、5G に求められる多様なニーズに対応することができるようになります。
さらにマルチベンダー接続の実現により、接続可能な 5G 基地局装置のラインアップが拡大するため、各ベンダーの装置の特長を活かし、ユーザ数やサービス内容に応じた柔軟なエリア設計が可能となり、迅速な 5G サービスエリアの展開を実現することができます。
両社は今後も、今回開発した 5G CU/DU のドコモ商用ネットワークへの導入に向けて検証を行い、5G エリアの拡大と安定した通信の提供をめざして基地局装置の高度化を進めます。
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株式会社NTTドコモ無線アクセス開発部
日本電気株式会社コーポレートコミュニケーション本部 広報室