2021 年 10 月7日千葉県北西部の地震の評価

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2021-10-08 地震調査研究推進本部地震調委員会

○ 10 月7日 22 時 41 分に千葉県北西部の深さ約 75km でマグニチュード(M)5.9(暫定値)の地震が発生した。今回の地震により埼玉県及び東京都で最大震度5強を観測し、被害を伴った。また、千葉県及び東京都では、長周期地震動階級2を観測した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生した地震である。

○ その後、M5.9 の地震の震源を含む東西約 10 ㎞、南北約 10 ㎞の領域で、10 月8日 19 時までに震度1以上を観測した地震が2回発生するなど、地震活動は継続している。8日 19 時までの最大の地震は、8日 05 時 11 分頃に発生した M3.6(速報値)の地震である。

○ GNSS観測の結果(迅速解)によると、今回の地震に伴う有意な地殻変動は観測されていない。

○ 今回の地震の震源付近では、2005 年7月 23 日に M6.0 の地震が発生し、東京都で最大震度5強を観測した。この他、1980 年9月 25 日に M6.0 の地震が発生するなど、M6前後の地震が時々発生している。最大は 1956 年9月 30 日の M6.3 の地震である。

〇 揺れの強かった地域では、地震発生後1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意が必要である。特に、地震発生後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くある。

○ 今回の地震が発生した南関東地域は、南側から沈み込むフィリピン海プレートの下に、東側の日本海溝から太平洋プレートが沈み込んでおり、これまでに M7 程度の地震が多く発生していることが知られている。「相模トラフ沿いの地震活動の長期評価(第二版)(平成 26 年 4 月 25 日公表)」では、このようなプレートの沈み込みに伴う M7 程度(M6.7~M7.3)の地震が 30 年以内に発生する確率はⅢランク(*)と評価され、海溝型地震の中では発生する確率が高いグループに分類されている。

*:海溝型地震における今後 30 年以内の地震発生確率が 26%以上を「Ⅲランク」、3% ~26%未満を「Ⅱランク」、3%未満を「Ⅰランク」、不明(すぐに地震が起きることを否定できない)を「X ランク」と表記している。
注:GNSSとは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称である。

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