2018/09/05 環境省
環境省では、国土交通省の協力のもと、中国、台湾等ヒアリが定着している国や地域からの定期コンテナ航路を有する68 港湾における調査を、7月より順次実施してきました。各港湾における夏季の調査が終了しましたので、その結果をお知らせします。
調査の結果としては、清水港及び苫小牧港においてヒアリが発見され、そのほかの港湾では本調査でのヒアリ等の確認はありませんでした。
68 港湾を対象とした調査は、引き続き秋季にも実施する予定です。
1. 調査の目的
ヒアリについては、平成29年6月に国内で初めて兵庫県尼崎市にて確認されて以降、現
在までに14都道府県、37事例(今年は9月5日までに11事例)が確認されています。
侵入初期で発見し早期防除を実施することが重要であることから、環境省では、国土交
通省の協力のもと、継続的に侵入状況を確認することを目的として、昨年度に引き続き港
湾におけるヒアリの確認調査を実施しています。
2. 調査の概要
専門業者による目視及びトラップの設置による調査を、平成30年7月1日(日)から順
次実施しました。調査の対象は、昨年と同様に、中国、台湾等ヒアリが定着している国や
地域からの定期コンテナ航路を有する68港湾です。
調査の実施状況については、下記の環境省ホームページで、随時更新しました。
○港湾におけるヒアリ確認調査の実施状況
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/fireant/kouwan.html
調査は秋季にも予定しています。
3. 調査の実施結果
○静岡県清水港:8月8日に回収したトラップからヒアリを確認(8/20 既報)。
○北海道苫小牧港:8月17 日に回収したトラップからヒアリを確認(8/23 既報)。
発見された個体は既に死亡しており、その後、確認地点のモニタリング調査及び周辺の調
査を実施中です。その他の港湾においては本調査でのヒアリ類の確認はありませんでした。
なお、各地の港湾においては、環境省だけではなく、自治体や港湾管理者等による独自の
確認調査も実施されています。港湾管理者独自の調査等でヒアリ類が確認された場合も、環
境省は関係機関と協力して防除と調査を実施しています。
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
室長 北橋 義明
室長補佐 八元 綾
担当 知識 寛之