2018-03-01 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星Ryugu(リュウグウ)の撮影に成功しましたので、お知らせします。
撮影日:2018年2月26日
撮影した時のはやぶさ2とリュウグウの距離:およそ130万km
津田プロジェクトマネージャからのコメント
小惑星発見の報に接し、はやぶさ2プロジェクトは小惑星到着の最終準備段階へ移行しました。探査機の航路、性能ともに問題なし。このままリュウグウへの進路を維持し、最大推力で進行します。
■「はやぶさ2」の運用に関する情報については、JAXAウェブ はやぶさ2特設サイト、はやぶさ2プロジェクトサイトにてお知らせします。
参考
今回撮影したカメラや画像について
今回の撮影にははやぶさ2に搭載されている光学航法望遠カメラ(ONC-T)を使用しました。観測機器の試験の一環として、(想定される)リュウグウの方向へ向けて撮影を実施しました。
ONC-Tの画像とはやぶさ2における搭載位置
(ONC-Tの詳細につきましては https://www.youtube.com/watch?v=iaECY5KpmGc をご参照ください。)
ONC-Tから見たリュウグウの明るさは天体の明るさを表す尺度では9等程度(見かけの明るさ)と推定されます。撮影した画像からは周囲の恒星との相対位置が変化している様子も確認できています。
本カメラの開発、画像処理などの運用にあたり 東京大学、高知大学、立教大学、名古屋大学、千葉工業大学、明治大学、会津大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所にご協力をいただいております。
プレスリリース実施日現在、はやぶさ2が撮影して、地球への伝送と画像処理を済ませた画像の一部を重ね合わせたもの(日時はUTCです。日本時間に合わせる場合は9時間足してください)。