2026-07-21 NASA
NASAとインド宇宙研究機関(ISRO)が共同開発した地球観測衛星NISAR(NASA-ISRO Synthetic Aperture Radar)は、2026年7月20日からLバンドおよびSバンド合成開口レーダー(SAR)の観測データを一般公開した。公開データは、地表や氷床の変動、森林・湿地などの生態系変化、地震や地滑りなど自然災害の監視・解析に利用できる。公開に合わせて紹介された東南極の画像では、氷河中に突き出た山頂(Nunatak Zaterjavshijsja)の周囲に発達した氷の亀裂が、ハチドリ(hummingbird)のような形状として鮮明に描き出された。この画像は2025年8月にLバンドレーダーで取得されたデータから作成され、レーダーが雪や氷の内部まで観測できる特性を活用し、光学衛星では把握しにくい氷床内部の構造や流動状態を明らかにしている。NISARは約12日ごとに地球の陸域と氷床をほぼ全域観測し、1日当たり数十テラバイト規模のデータを取得する。今後、気候変動研究や地殻変動監視、資源・災害管理など幅広い分野への活用が期待されている。

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