2026-07-09 NASA
米国航空宇宙局(NASA)は、地球測地基準と全地球測位(GPS)の精度向上を目的とした超小型衛星「GRITSS(Geodetic Reference Instrument Transponder for Small Satellites)」を打ち上げた。GRITSSは、GPS受信機、超長基線電波干渉計(VLBI)、衛星レーザー測距(SLR)という3つの独立した観測システムを宇宙空間で直接結び付ける世界初の技術実証を行う。衛星にはGPS信号をVLBIで観測可能な周波数へ変換する装置とレーザー反射器を搭載し、各測位システム間の距離を高精度で測定することで、国際地球基準座標系(ITRF)の精度向上を目指す。さらに、軌道上で生じる大きな温度変化に対しても、衛星内部の温度を約1℃以内に制御し、タイミング誤差を1兆分の1秒以下に抑える技術を採用した。本成果は、測位・測地精度の向上に加え、地球観測、精密測量、自動運転、宇宙航法など幅広い分野への応用が期待される。

The GRITSS satellite undergoes final preparations prior to launch. (Image Credit: ISISPACE)
<関連情報>

