福島県警察航空隊アグスタAW139(回転翼航空機)事故[ハードランディングによる搭乗者の負傷及び機体損傷](福島県郡山市三穂田町、令和2年2月1日発生)

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2024-01-25 運輸安全委員会

概要

報告書番号:AA2024-1-1
発生年月日:2020年02月01日
発生場所:福島県郡山市三穂田町
航空機種類:回転翼機
事故等種別の分類(Occurrence Category):LOSS OF CONTROL-INFLIGHT
SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (NON-POWERPLANT)
飛行の段階(Phase of Flight):EN ROUTE
人の死傷:負傷
航空機区分:回転翼航空機
型式:アグスタ式AW139型 (回転翼航空機)
登録記号:JA139F
運航者:福島県警察航空隊
事故等種類:ハードランディングによる搭乗者の負傷及び機体損傷
概要:
福島県警察航空隊所属アグスタ式AW139型JA139Fは、令和2年2月1日(土)、移植用臓器の搬送のため、福島県会津若松市の会津中央病院ヘリポート場外離着陸場から福島空港へ向けて飛行中、08時08分、福島県郡山市三穂田町の上空において、メイン・ローター・ブレードがテール・ドライブ・シャフトを切断したことにより、操縦が困難となり、同町の田に不時着を試みたが、ハードランディングして機体が横転した。
同機には、機長、副操縦士、整備士2名及び同乗者3名の計7名が搭乗し、4名が重傷、3名が軽傷を負った。
同機は大破したが、火災は発生しなかった。
原因:
本事故は、同機が飛行中、メイン・ローター・ブレードがテール・ドライブ・シャフトを切断したため、機体の操縦が困難となり、不時着を試みたが、ハードランディングとなり、搭乗者が負傷し機体が損傷したものと推定される。
メイン・ローター・ブレードがテール・ドライブ・シャフトを切断したのは、強風下の山岳地域上空を高速で飛行中、強い下降気流に遭遇し、急激に対気速度が増加した際、360°を超える右ロール運動となり、メイン・ローター・ブレードが胴体側に大きくフラッピングしたことによるものと推定される。また、右ロール運動となったことについては、下降気流に遭遇した際、機長の操縦操作が過大になったことが影響したと考えられる。
死傷者数:
整備士A及び同乗者3名    4名重傷
機長、副操縦士及び整備士B 3名軽傷
公表年月日:2024年01月25日
報告書(PDF):公表

 

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