令和2年度審査の質についてのユーザー評価調査の結果

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審査の質に対するユーザーの肯定的な評価が向上しました

2020-09-28 特許庁

特許庁は、ユーザーの声を品質管理施策に反映させるため、審査の質についてのユーザーの評価を調査しています。
特許・意匠・商標のいずれも、「審査全般の質」の評価は、肯定的な評価の割合(5段階評価の4以上)が昨年度より増加し、重点的に取り組んでいる項目についても、肯定的な評価の割合が増加しました。
「電話、面接等における審査官とのコミュニケーション」の評価について、特許・意匠・商標のいずれも、5段階評価の3以上の評価の割合は、95%以上を占めました。
特許庁では、引き続き審査の質の維持・向上に努めてまいります。

1.本調査の背景

国際的に信頼される質の高い審査は、企業の円滑な事業展開を支援し、イノベーションの促進や健全な取引維持を図る上で重要です。特許庁は、審査の質の現状や、審査に対するユーザーの声を把握し、今後の品質管理施策に反映させるため、特許・意匠・商標の審査の質についてのユーザーの評価を調査し、分析しています。

2.調査手法

令和元年度の審査全般の質について、5段階評価で回答をいただきました。調査は令和2年4月~7月にオンラインで実施し、回答率は8割を超えました。回答者数は下記のとおりです。

特許:621者(調査対象718者中)
意匠:289者(調査対象349者中)
商標:360者(調査対象419者中)

3.調査結果の概要と今後の対応

(1)特許
  • 国内出願の審査全般の質に対する「普通」以上の評価(5段階評価の3以上)は97.3%(前年度比3.6ポイント増)。(図1参照)
  • 国際特許(PCT)出願の国際調査等全般の質に対する「普通」以上の評価は97.2%(前年度比0.2ポイント減)。
  • 国内出願の審査全般の質に関する個別項目の「面接、電話等における審査官とのコミュニケーション」の「普通」以上の評価は97.0%(前年度比0.8ポイント増)。そのうち、肯定的な評価は71.0%(前年度比10.4ポイント増)。
  • 重点的に取り組んできた「判断の均質性」、「第29条第2項(進歩性)の運用」に対する「普通」以上の評価はそれぞれ、86.2%(前年度比0.5ポイント増)、88.3%(前年度比0.1ポイント増)。
  • 今年度の結果を受け、「判断の均質性」、「第29条第2項(進歩性)の運用」について、今後も、審査官間の協議等を通じて審査官間の知見の共有に努め、引き続き、重点的に取り組んでいきます。

グラフ1の画像図1.国内特許出願の特許審査全般の質の評価

(2)意匠
  • 意匠審査全般の質に対する「普通」以上の評価は96.5%(前年度比1.4ポイント増)。(図2参照)
  • ハーグ協定のジュネーブ改正協定に基づく国際意匠登録出願に対する審査全般の質に対する「普通」以上の評価は95.2%(前年度比1.5ポイント減)。
  • 意匠審査全般の質に関する個別項目の「面接、電話等における審査官とのコミュニケーション」の「普通」以上の評価は99.3%(前年度比2.2ポイント増)。そのうち、肯定的な評価は72.7%(前年度比0.9ポイント減)。
  • 重点的に取り組んできた「判断の均質性」、「拒絶理由通知等の記載」、「専門知識レベル」では肯定的な評価がそれぞれ、50.4%(昨年度比3.6ポイント増)、59.8%(前年度比3.1ポイント増)、54.4%(前年度比6.5ポイント増)。
  • 今年度の結果を受け、「判断の均質性」、「拒絶理由通知等の記載」について、今後も、改訂意匠審査基準の遵守や案件協議の実施による審査官間の判断の均質性の向上と、分かりやすい拒絶理由通知の記載に努め、引き続き、重点的に取り組んでいきます。

グラフ2の画像図2.意匠審査全般の質の評価

(3)商標
  • 商標審査全般の質に対する「普通」以上の評価は91.3%(前年度比1.1ポイント増)。(図3参照)
  • 商標審査全般の質に関する個別項目の「電話、面接等における審査官とのコミュニケーション」の「普通」以上の評価は95.3%(前年度比0.8ポイント増)。そのうち、肯定的な評価は69.6%(前年度比7.9ポイント増)。
  • 重点的に取り組んできた「識別性の判断」、「審査官間の均質性」に対する肯定的評価はそれぞれ、44.0%(前年度比9.2ポイント増)、37.3%(前年度比10ポイント増)。
  • 今年度の結果を受け、「識別性の判断」、「審査官間の均質性」について、今後も、識別性に関する改訂が行われた商標審査基準の徹底、業界や企業との意見交換、審査官間の協議等を実施し、引き続き、重点的に取り組んでいきます。

グラフ3の画像図3.商標審査全般の質の評価

昨年度までの調査は主にメールで調査票を提出いただいていましたが、今年度はWEB上のフォームからの回答へと調査方法を変更しましたので、調査結果の推移については注視していきます。

4. 詳細な調査結果

報告書全体は、下記URLから参照できます。

特許外部リンク
意匠外部リンク
商標外部リンク

関連リンク

審査の質についてのユーザー評価調査外部リンク

担当

特許審査の質についてのユーザー評価調査について

特許庁審査第一部調整課 品質管理室長 船越
担当者:南川

意匠審査の質についてのユーザー評価調査について

特許庁審査第一部 意匠課長 下村
担当者:佐藤(史)、五十嵐

商標審査の質に関するユーザー評価調査について

特許庁審査業務部 商標課長 高野
担当者:鯉沼、豊島

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