米国:急激な温暖化により、北極圏は新しい気候レジームに移行しつつある

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Fast-warming Arctic transitioning to new climate state

「政策の科学」関連 海外情報  期間:9月17日~9月23日

(NSF記事) 元記事公開日: 2020/9/21

climate transition in the Arctic

国立大気研究センター(NCAR)の研究によると、北極圏は急激な温暖化により、年ごとの気候変動幅が過去の変動範囲を超えており、数十年前とは全く異なる「新しい北極圏」の気候レジームに移行しつつある。ここ数十年で北極圏の海氷が溶け、寒い年でさえ夏の海氷がなくなり、雪の代わりに雨が降る月が増えている。科学者たちは、北極の気象観測のほか、何百もの詳細なコンピューター・シミュレーションを実施し、膨大なデータを使って元の北極圏の気候の境界を定義し、北極圏が人為的な温暖化により自然の境界を超えて、新しい気候に移行する時期を特定した。新しい気候へのシフトは、生態系、水資源の管理、洪水計画、インフラに広範囲で多大な影響を及ぼす可能性がある。

 

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