デジタル変革時代のICTグローバル戦略懇談会技術戦略WG 論点整理

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2019-04-03 総務省

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ICTの社会実装と深化に関する基本的な考え方

  1.  近年、価値観の変化(消費者の求めるものが「モノ」から「コト」、「サービス」へ。)により、市場の主導権が提供側からユーザー側に移動し、これに伴い、イノベーション創出が、ICT提供側における技術シーズ中心のリニア思考から、利用側のニーズや社会課題の解決等を複合的に考える「デザイン思考」中心に変化するとともに技術革新のスピードが加速化している。これらの変化に的確に対応するためには、技術開発におけるオープンイノベーションが不可欠であり、とりわけ、ICT提供産業と利用産業・利用者の共創が重要になっている。
  2.  また、IoT、ビッグデータ、AI等の革新的ICTの利活用が多様な分野で進む中、早期にSociety5.0を実現するとともに我が国の国際競争力を強化するためには、利用者側において、積極的に革新的ICTを導入することが鍵となっている。
  3.  これらの対応が進展するためには、我が国の企業、政府、個人が既存のルールや価値観の呪縛から解放され、マインド、事業手法、制度といった根本的な部分において変化・変革を続けていくことが不可欠である。
  4.  他方、我が国においては、国・民間等も中長期的な研究開発への投資が低迷する状態にある。米中等の巨大IT企業が更なる技術革新を目指して研究開発投資を大幅に増加させ更に競争力を強化しようとているのとは対照的である。国民生活の向上と成長の基盤である革新的ICT分野において我が国が持続的なイノベーション創出していくためには、その前提となる基礎的・基盤的な研究開発に対する十分な投資を行っていく必要がある。

 

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