2018/09/20 環境省
平成30 年9月17日(月)に、水島港で発見されたアリ(約50個体)について、専門家による同定の結果、9月19日(水)に特定外来生物であるアカカミアリ(Solenopsis geminata)と確認されましたので、お知らせします。
なお、9月18日(火)にも、同場所においてアカカミアリ約10個体が追加で発見されています。
当該アカカミアリは、岡山県倉敷市水島港の玉島ハーバーアイランド6号ふ頭のコンテナヤード内において、岡山県が実施したトラップ調査で発見されたものです。
確認された個体については、すでに全て殺虫処理し、確認地点周辺では、岡山県により殺虫餌(ベイト剤)等を設置しています。
1.経緯
9/17 岡山県が実施しているアリの調査で、調査業者が水島港の玉島ハーバーアイランド6号ふ頭のコンテナヤード内に設置したトラップにヒアリ又はアカカミアリと疑われる個体が捕獲されていること、周囲にも複数の個体がいることを発見し、岡山県に通報。
通報を受けた岡山県職員が現場に赴き、当該トラップ周辺にヒアリ又はアカカミアリと疑われるアリ約50個体を確認。
発見個体については、岡山県が全て殺虫処理を実施し、発見場所及びその周辺に殺虫餌(ベイト剤)を設置。
岡山県が中国四国地方環境事務所に通報。
9/18 岡山県及び関係機関が、発見場所周辺のコンテナ底部及び内部、並びに舗装面の調査を実施。
当該調査において、舗装面でさらに約10個体のヒアリ又はアカカミアリと疑われるアリを発見し、発見個体については全て殺虫処理を実施。
岡山県は、発見場所及びその周辺に追加の殺虫餌(ベイト剤)及びトラップを設置。
9/19 前日に設置したトラップを回収、ヒアリ又はアカカミアリと疑われるアリは確認されず。
当該アリについて、専門家がアカカミアリであることを確認。
2.今回確認されたアリについて
水島港において確認されたアリは、アカカミアリの働きアリ(約60個体)です。
3.今後の対応
コンテナヤード内で発見されたアカカミアリについては、直後の対応の結果、全ての個体が殺虫処理されました。
また、発見場所及びその周辺では、殺虫餌(ベイト剤)及びトラップを設置しています。引き続き、発見場所周辺において目視及びトラップの設置による調査を実施します。
4.疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い>
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。
多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。その上で、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナを目張りするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。
アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。
詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方」のP.9~13を参照して下さい。http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/fireant/boujonituite.pdf
<一般の皆様へのお願い>
ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」をご利用ください。
・受付曜日:7月~9月末は土日休日を含む毎日
(10月以降は火、木は休止)
・受付日時:午前9時から午後5時
・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110
ヒアリの特徴などについては下記を参照してください。
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
○今回確認されたアカカミアリ
○今回アカカミアリが確認された場所
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
室長 北橋 義明
室長補佐 八元 綾
専門官 深谷 雪雄
中国四国地方環境事務所野生生物課
統括自然保護企画官 常冨 豊
専門官 景山 朋子