西之島の噴火について(12月15日観測)

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2019-12-16 海上保安庁

1.噴火の状況

 12月15日午後0時05分から午後1時00分の間、当庁羽田航空基地所属航空機により、西之島の火山活動の観測を実施しました。

 詳細は以下のとおりです。

【調査結果】

・噴 火 火砕丘の中央火口から爆発的噴火が毎秒~数秒に1回の間隔で続いている。また、赤熱した溶岩片(ブロック)が火口の麓まで飛散している。 また、東側火口からの噴火も継続している。

・溶 岩 新たな火口が北側斜面に開口して北西方向へ溶岩が流下し、海へ流入している。また、東側への溶岩流は現在も流下しており、東へ発達している。

2.航行警報

 調査結果に基づき、気象庁が火山現象に関する海上警報の警戒範囲を半径0.9海里から1.4海里に拡大したことに伴い、航行警報についても警戒範囲を拡大しました。引き続き、付近航行船舶に注意を呼びかけています。

3.東京工業大学理学院火山流体研究センター 野上健治教授のコメント

 「中央火口の火口内まで(つまり標高の高いところまで)新たなマグマが供給され続けており、爆発的な噴火が現在も継続していることから、今回の活動はマグマの供給量が少なくはなく、2017年4月の活動と同程度以上の可能性が高いと考えられる。」

図1 西之島の概略図(海図 W1356 から引用)

図2 西之島の全景(12 月 15 日撮影)

図3 噴石を上空約 300m まで噴き上げている。(12 月 15 日撮影) N

図4 火砕丘の北側斜面の新たな火口から溶岩が海に流下している。 (12 月 15 日撮影)

図5 海岸線を越えて海に流下する溶岩(12 月 15 日撮影) N

図6 中央火口の噴火(12 月 15 日撮影、熱赤外線画像)

図7 溶岩の流下の状況(12 月 15 日、熱赤外線画像) 図8 西之島の位置

図8 西之島の位置

1703地質
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