3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し

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2019-04-16 東京電力ホールディングス

原子炉建屋上部にある使用済燃料プールには、発電に使用された使用済燃料等が貯蔵されています。水素爆発を起こした3号機は、原子炉建屋上部のガレキ撤去等が完了し、2018年2月に燃料取り出し用カバーの設置が完了しました。

その後、準備が整ったため、
周辺環境のダストの濃度を監視しながら、安全第一で作業を進めてまいります。

福島第一原子力発電所敷地境界付近でのダストモニタ計測状況

福島第一原子力発電所の敷地境界にあるモニタリングポスト(MP-1~MP-8)近傍において測定している、空気中の放射性物質濃度の測定結果をお知らせいたします。

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計測地点

3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し

計測グラフ

計測グラフ
敷地境界付近ダストモニタ単位:Bq/cm3 風速単位:m/s

○計測値 (2019/04/16 17:20)

MP1近傍 MP2近傍 MP3近傍 MP4近傍 MP5近傍 MP6近傍 MP7近傍 MP8近傍 風向 風速
1.0E-06 1.0E-06 1.0E-06 1.0E-06 1.0E-06 1.0E-06 1.0E-06 1.0E-06 南南東 2.5

風向・風速については、気象観測計(免震棟西側)による地上10m高の測定値。

○.○E-○とは、○.○×10-○である。
例)1.0E-6は、1.0×10-6(= 0.0000010)

下限値:1.0E-6(Bq/cm3

風速が0.5m/s未満の場合は、風向は「-」、風速は「CALM」と表記されます。

空気中の放射性物質濃度の変動について
空気中の放射性物質(ラドン等の天然放射性物質)濃度については、気象条件(気温、風速、降雨等)により1日の中でも変動します。

お知らせ

  • 設備の不具合および清掃・点検保守作業等により、データが欠測する場合があります。
  • 2018年12月19日よりMP1~8近傍での並行測定を開始しました。

3号機の状況

共用プールへの移送が完了した燃料(体)  0/566 (2019年4月15日現在)

内訳 新燃料(体)0/ 52

使用済燃料(体)0/514

3号機の状況

※共用プールには4号機などから移送した燃料を保管しています。

お知らせ
  • 2019年4月から、燃料の取り出しを開始しました。
  • 定期点検など、燃料取り出し作業に関連する情報についてこちらでお知らせいたします。
燃料取り出し作業の手順

燃料取り出しのイメージ

  1. 1使用済燃料プールの燃料ラック内に保管されている燃料を、燃料取扱機を用いて、水中で一体ずつ輸送容器(キャスク)へ移動させる。
  2. 2キャスクの蓋を閉め、洗浄した後、クレーンを使って地上階まで吊り下ろし、トレーラーに載せる。
  3. 3構内にある共用プールへ輸送する。
  4. 4キャスク内の燃料を共用プールで保管する。

進捗状況

STEP1 内部状況の調査

3号機は水素爆発の影響で、原子炉建屋の屋根等が吹き飛び、オペレーティングフロア等にガレキが散乱しました。

STEP2 ガレキの撤去

2015年11月に原子炉建屋上部のガレキ撤去が完了、2016年12月に線量低減対策が完了しました。

STEP3 燃料取り出し設備の設置

2018年2月に燃料取扱機等の設置が完了しました。

STEP4 燃料の取り出し

2019年4月から燃料の取り出しを開始しました。安全第一で作業を進めていきます。

完了

 

燃料取り扱い設備とカバーの設置

燃料取り扱い設備の設置状況

燃料取り扱い設備の設置

燃料取り扱い設備の設置クレーン

燃料取り出し用カバー内部

燃料取り出し用カバー内部

試運転の状況

オペレーティングフロア

オペレーティングフロア

遠隔操作室

遠隔操作室

2000原子力放射線一般2005放射線防護
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