理化学研究所(理研)

1700応用理学一般

ワイル粒子がつなぐ量子化された伝導を観測

トポロジカル半金属の高品質薄膜を作製し、ワイル粒子によって物質表面の伝導が量子化する現象を観測した。三次元方向に散逸のない伝導を利用することで、低消費電力エレクトロニクスにおける新しい応用が期待される。
0403電子応用

有機太陽電池の駆動に必要なエネルギーを解明

有機太陽電池における効率的な光電流生成に必要な、有機半導体の電子エネルギー差を明らかにした。
0403電子応用

電流の渦から磁気を生み出すことに成功

表面を酸化した銅において電流が磁気の流れ「スピン流」を生み出す現象が、電流の渦を起源とする証拠を発見した。
1600情報工学一般

他人の利益を考慮する意思決定の脳回路

fMRI(機能的磁気共鳴画像測定)を用いた実験を行い数理モデルで解析することで、他者への利益と自分の利益を統合する、いわば他人の利益の“脳内為替”を行う意思決定に関わる脳回路を特定した。
0110情報・精密機器

タンパク質やその複合体の高分解能・高精度解析に成功

新型のクライオ電子顕微鏡システムを構築し、タンパク質やその複合体を高い空間分解能で高精度な構造解析に成功した。
0502有機化学製品

有機合成反応で食品の品質管理~乳製品に含まれるアクロレイン付加物を迅速・簡便に検出~

独自の有機合成反応を用いて、乳製品の中に含まれる脂質酸化代謝生成物の「アクロレイン付加物」を、迅速かつ簡便に検出することに成功した。
1600情報工学一般

月は地球のマグマオーシャンからできた

現在の地球及び月を作った原因とされる、巨大衝突仮説と呼ばれる現象のコンピュータシミュレーションを行い、月が原始地球のマグマオーシャンと呼ばれるマグマの海から作られた可能性があることを突き止めまた。
2004放射線利用

3次元放射光ナノイメージングとデータ科学の融合~酸素吸蔵・放出材料における酸化反応の軌跡可視化

硬X線タイコグラフィとコンピュータトモグラフィを組み合わせ、材料試料の3次元空間分解X線吸収微細構造を取得する「3次元硬X線スペクトロタイコグラフィ法」を開発し、酸素吸蔵・放出材料粒子内で起きる酸化反応の軌跡の可視化に成功した。
2004放射線利用

常識に反する酵素の基質認識メカニズムを解明~有用な人工アミノ酸の設計・活用が可能に~

タンパク質に導入できる「AF変異ピロリシルtRNA合成酵素(AF変異PylRS)と、14種類の人工アミノ酸との複合体の立体構造を網羅的に解析し、AF変異PylRSがこれまでの酵素学の常識を覆す能力を持つ酵素であることを明らかにした。
1701物理及び化学

巨大原始星の周りにアルミニウムを含む分子を発見~惑星材料の起源の理解へ~

2019-04-25  東京大学,理化学研究所 発表のポイント 巨大原始星の周囲の原始星円盤から回転して吹き出すガスの流れの中に、揮発性の低い元素であるアルミニウムを含む分子(一酸化アルミニウム)が存在することを発見した。 これまで進化末期...
1701物理及び化学

分裂する量子スピン

強い「量子揺らぎ」のために、固体中で電子スピンが動かないにもかかわらず波のような振る舞いを示す「量子スピン液体」相に隣接するスピン秩序相において、電子スピンが分子内で分割された新しいスピン秩序状態を発見した。
1504数理・情報

情報科学で生体内の多様なメタボロームを包括的に解明

植物が産生する多様な代謝物(メタボローム)を包括的に捉えるための新たな「質量分析インフォマティクス」技術開発を行った。創薬研究のシード探索や新代謝物の発見、代謝物起点の生命現象理解に貢献が期待でき、植物だけでなく多様な生物に応用可能。
ad
タイトルとURLをコピーしました