東京大学

1701物理及び化学

「理想の水素原子」で未知の物理現象を探索するミュオニウムのマイクロ波分光実験がスタート

大強度陽子加速器施設(J-PARC) 物質・生命科学実験施設(MLF)ミュオン科学研究施設(MUSE)の大強度のパルス状ミュオンビームを用いてミュオニウム原子の基底状態における超微細構造をマイクロ波分光することに成功した。
1504数理・情報

新型コロナウィルス感染拡大に伴うライフスタイルの変化は日本の家庭のカーボンフットプリントをどのように変化させたのか

新型コロナウィルス感染拡大初期に発生した家庭部門消費行動の急激な変化に注目し、人々が消費した製品やサービスが生産される過程で発生した二酸化炭素排出量(カーボンフットプリント)について研究した。
0403電子応用

トポロジカル反強磁性体において電気的に読み書き可能な信号の増強に成功

次世代の情報処理デバイスの主要材料、反強磁性体であるマンガン化合物Mn3Snと重金属からなる多層薄膜デバイスの膜界面構造の最適化を試み、電気的に読み書き可能な信号をこれまで報告されていた値よりも3倍大きくすることに成功した。
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1700応用理学一般

トポロジカル反強磁性金属の超高速スピン反転を実証 ~テラヘルツ電子デバイスの実現に道~

物質中の電子がもつ磁石としての性質、すなわちスピンの反転速度が反強磁性金属では10ピコ秒と極めて速いことを実証した。
0501セラミックス及び無機化学製品

接着材料なしで砂同士を直接接着した建設材料の製造に成功~月面など地球外での建設への応用も期待~

セメントや樹脂などの接着成分を用いず、触媒を用いて砂同士を直接接着する技術を開発した。砂や砂利、ガラスなど、SiO2を主成分とする材料であれば原料とすることができ、例えば砂漠の砂や月面の砂からも製造が可能。製造温度は現状では240℃程度で、1000℃以上を必要とする溶融などによる方法と比べて大幅に温度の低減が可能。
1701物理及び化学

宇宙の灯台「かにパルサー」に隠れていたX線のきらめき~巨大電波パルスに同期したX線増光の検出に成功~

高速で自転する中性子星「かにパルサー」で発生する「巨大電波パルス(GRP)」に同期して増光するX線を検出した。宇宙遠方で発生する高速電波バースト(FRB)の起源や発生メカニズムの解明にも貢献すると期待できる。
1702地球物理及び地球化学

1年先の夏季アジアモンスーンの予測に成功

最新の季節予測モデルを用い、1年先の夏季アジアモンスーンの予測に初めて成功した。この成功は、エルニーニョ現象及びその後の影響がよく再現されていたこと、また、大規模なアンサンブル予測を行ったことに起因していることを明らかにした。
0502有機化学製品

マンニッヒ反応における40 年来の問題を解決~アミドやエステルを原料として直接用いる触媒的不斉マンニッヒ反応を開発~

医薬品原料である光学活性β―アミノ酸誘導体を合成できる触媒的不斉マンニッヒ反応において新たな高活性触媒系を開発し、有機合成化学において40年来の懸案であった、反応性の非常に乏しいアミドやエステルを予め活性化することなくそのまま原料として用いる反応を実現した。
0403電子応用

電気的な偏りのない2次元結晶を重ねるだけで面内に電荷の偏りと光発電機能を実現

2種類の異なる2次元結晶(WSe2と黒リン)を重ねて作製した界面において、面内に電気分極とそれを反映した巨大な光起電力効果が生じることを発見した。
0107工場自動化及び産業機械

デバイス製造装置向け排ガス除害装置の開発に成功 ~危険なガスを高効率・省エネに無害化~

デバイス製造装置のポンプ出口から排ガス処理装置に至る配管内を10キロパスカル程度まで減圧することで爆発下限界を引き上げ、化学反応しない環境を作り、排ガスを分解する熱源として、アークプラズマを減圧状態でも安定して発生させられる最適条件を見いだした。
1504数理・情報

深層学習によるデータ固有のフラクタル構造などへの適応を証明

深層学習による予測誤差の大きさを数学的に解析した。深層学習がデータの中に隠れているフラクタルなどの低次元構造に適応し、その次元の大きさに応じて誤差を減少させられることを数学的に証明した。
1702地球物理及び地球化学

過去に起こった大規模な東南極氷床融解~昭和基地周辺の湖が記録していた縄文時代の融解イベント~

東南極昭和基地周辺の湖の調査により、この地域の氷床が過去のある時期に大規模に融解したことを、新たに開発した化学分析手法を用いて明らかにした。
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