2026-10-14 千葉大学
千葉大学理学部極低温室、大阪大学大学院理学研究科の原子核実験グループ、量子科学技術研究開発機構(QST)は、2026年夏から、機関を越えた液体ヘリウムの循環利用を本格的に開始した。ヘリウムは日本が全量を輸入に依存する貴重資源であり、購入価格は過去20年間で約7倍に上昇している。液体ヘリウムは極低温を必要とする研究に不可欠だが、使用後に気化したガスを回収できない施設では、大気中へ放出せざるを得なかった。今回の取り組みでは、QSTの共同利用実験設備で使用した液体ヘリウムの蒸発ガスをガスバッグに貯蔵し、千葉大学へ運搬して再液化した後、再び実験用として供給する。これにより、既存の液化設備を機関横断的に活用し、ヘリウムの有効利用と費用削減を実現する。文部科学省・科学技術振興機構(JST)の「先端研究基盤刷新事業(EPOCH)」の支援も受け、今後の展開が期待される。研究基盤の共同利用と資源循環を両立させる取り組みである。

ヘリウムのリサイクル利用を外部機関へ拡大
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