JSTのプレプリントサーバー「Jxiv(ジェイカイブ)」の運用開始

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日本で初めての本格的なプレプリントサーバー

2022-03-11 科学技術振興機構

JST(理事長 濵口 道成)は、研究成果の迅速な公開とオープンサイエンス推進のため、未発表のプレプリント(査読前論文)をオープンアクセスで公開するプレプリントサーバー「Jxiv(ジェイカイブ)」の運用を2022年3月24日(木)に開始します。

研究成果の発表形態の1つである論文は、主に査読付き学術誌(ジャーナル)から出版・公開されますが、ジャーナルの出版プロセスでは査読やリバイスに時間が必要なため、投稿から公開までに、長いと数年もかかることがあります。このことから、研究成果の早急な共有が研究コミュニティーに求められたCOVID-19を1つのきっかけとして、近年、論文をジャーナルへ投稿する前、あるいは投稿と同時にプレプリントを公開することが急増しています。しかし、日本には本格的なプレプリントサーバーが存在しないこともあり、日本からのプレプリントの公開はまだ少ないのが現状です。

そこで、JSTは、日本で初めての本格的なプレプリントサーバーとして「Jxiv」を構築しました。Jxivでは、自然科学の分野のみならず、人文学・社会科学あるいは学際融合領域すべての研究分野に関連するプレプリントを、日本語または英語で投稿・公開することができます。Jxivの利用に費用はかからず、プレプリントの閲覧および投稿・公開は無料で行えます。投稿されたプレプリントには、国際的識別子DOIおよび再利用しやすいようライセンス条件が付与され、オープンアクセスのコンテンツとして公開されます。なお、Jxivは国内外からの投稿を受け付けますが、投稿できるのはresearchmapまたはORCIDのIDを所持する研究者に限定されます。

プレプリントはJSTによるスクリーニングののち、数日以内に速やかに公開されます(プレプリントが専門家の査読を経ていないことにご留意ください)。公開されたプレプリントはジャーナルで査読を経て受理されるまでは改版が可能で、さらにジャーナルから査読付き論文として出版・公開された後も、プレプリントはJxiv上でオープンアクセスにて公開され続けます。併せてジャーナル公開版へのリンクの掲載も可能です。

Jxivからプレプリントを公開することによって、ジャーナルに投稿された論文が査読を経て出版されるのに先立ち、研究成果を公表することができます。これにより、研究コミュニティーからのフィードバックのサイクルが早まり、プレプリントを公開した研究者自身の研究が加速するだけでなく、研究コミュニティー全体の活性化も期待できます。

詳しい資料は≫

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 情報基盤事業部 研究成果情報グループ
加藤 斉史(カトウ タカフミ)

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