2021-10

1702地球物理及び地球化学

黒潮とメキシコ湾流の同期現象を発見~大気と海洋の相互影響によってもたらされる異常気象の解明に道~

北半球最強の暖流である黒潮とメキシコ湾流は、大陸を隔てて約一万キロメートルも離れています。それにもかかわらず、二つの海流の変動にともなって、日本東方沖とアメリカ東海岸沖の海面水温が数年から十数年のスケールで同時に暖かくなったり冷たくなったりを繰り返す(=「同期」している)現象を発見しました。
1700応用理学一般

ホロー原子を使ったX線レーザーの短パルス化~X線の時間幅を制御する非線形光学素子を実現~

内殻電子を失った原子(ホロー原子)を利用した「非線形光学効果」によって、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」から出射されたX線レーザーの時間幅(パルス幅)を短くすることに成功しました。
1700応用理学一般

キログラム原器が重要文化財に~日本の質量の基準として、明治以降の近代化と産業発展に大きく貢献~

産業技術総合研究所(産総研)が所有するキログラム原器および関連する原器類を、重要文化財「メートル条約並度量衡法関係原器」に追加指定することが、同日開催された文化審議会文化財分科会の審議・議決にもとづき、同審議会によって文部科学大臣に答申されました。
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1702地球物理及び地球化学

阿蘇山の地殻変動(2021年10月26日発表)

2021年10月13日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられた阿蘇山について、10月15日に観測された「だいち2号」の衛星SARデータによる解析を実施しました。
1702地球物理及び地球化学

“マッデン・ジュリアン振動” の「引き金」を特定

熱帯域で巨大な積乱雲群として観測されるマッデン・ジュリアン振動 (MJO) が熱帯インド洋でどのように発生するかを解析などした結果、高度約10kmの上空を伝わる大気中の“波”(周期的な大気変動)の増幅がMJO発生の引き金であることを初めて突き止めました。
1701物理及び化学

直接光子による陽子内グルーオンの運動の観測に成功~グルーオンの回転運動はあまり大きくなかった~

米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)のRHIC衝突型加速器を使い、偏極陽子[3]と陽子の衝突から生じる直接光子の「横スピン非対称度[5]」の精密測定に成功しました。
1700応用理学一般

世界最高品質の単元素トポロジカル・ディラック半金属を実現

世界最高品質のα-スズ(α-Sn)薄膜をIII-V族半導体インジウムアンチモン(InSb)基板(001)上に結晶成長(エピタキシャル成長)させることに成功し、α-Sn薄膜のさまざまなトポロジカル物性を初めて明らかにしました。
1701物理及び化学

岩石惑星の形成過程を左右する中心星の元素組成

すばる望遠鏡を含む大型望遠鏡を用いた観測により岩石惑星をもつ星の元素組成を精密に測定し、中心星の組成と岩石惑星の組成に相関があることを初めて示しました。
1700応用理学一般

天文学者が大きな望遠鏡をつくろうとするわけ

2021-10-15 国立天文台 超大型望遠鏡TMTの完成予想図。(クレジット:国立天文台) 10月2日は「望遠鏡の日」とも言われています。望遠鏡の発明者とされるオランダの眼鏡技師リッペルハイが、望遠鏡の特許を申請したのが1608年のこの日...
1700応用理学一般

分子の鎖を並べて柔らかい結晶を作る ~気体を効率良く吸脱着できる多孔性材料への可能性~

2021-10-14 理化学研究所,東京大学,科学技術振興機構 理化学研究所(理研) 創発物性科学研究センター 統合物性科学研究プログラム 創発分子集積研究ユニットの佐藤 弘志 ユニットリーダー(東京大学 大学院工学系研究科 客員研究員、科...
1700応用理学一般

トポロジカルスピン構造から生じる磁気光学応答の観測に成功

カイラル磁性体MnGeの薄膜において、トポロジカル磁気構造の形成に由来する巨大な磁気光学効果を発見しました。
1700応用理学一般

光反応のエネルギー効率を大幅に向上させる新技術を開発 ~光磁場で三重項状態の直接励起を実現~

光磁場を増強するナノ構造を形成し、分子のスピン反転を伴う光学遷移を大幅に促進する技術を開発した。
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