2021-04

0300航空・宇宙一般

X線偏光観測衛星 IXPEで紐解くダイナミックな宇宙

2021年度打ち上げ予定の世界初高感度X線偏光観測衛星 IXPEに搭載される受動型熱制御薄膜フィルターおよびガス電子増幅フォイルの製作を完了し、各々米国アメリカ航空宇宙局(NASA)やイタリアチームに提供した。IXPE衛星はX線偏光をかつてない感度で検出することで、ブラックホール近傍の時空構造や中性子星の超強磁場内の真空の性質を調べ、ダイナミックな宇宙を探る切り札として期待されている。
1701物理及び化学

すばる望遠鏡、最遠方のガンマ線放出銀河を観測

すばる望遠鏡の赤外線観測装置 MOIRCS などを使った観測により、これまでで最も遠方にある、ガンマ線を放出する大変活動的な銀河を発見した。発見された銀河は約 90 億光年 (赤方偏移で 1.344) の距離 にあり、赤方偏移が1を超えるのは今回が初めて。
1702地球物理及び地球化学

隕石中に閉じ込められたCO2に富む液体の水を世界で初めて発見

X線ナノCTおよび低温下での透過型電子顕微鏡を用いた分析により、炭素質コンドライトと呼ばれる隕石(サッターズミル隕石:Sutter's Mill)の鉱物の中に、鉱物中に閉じ込められた二酸化炭素(CO2)に富む液体の水(CO2に富む流体包有物)を世界で初めて発見した。この流体包有物は太陽系形成時のCO2を含む氷に由来すると考えられる。
ad
1902環境測定

我が国における金属由来の粒子酸化能の大気中濃度について、初めて予測に成功、発生源別の寄与率を評価

金属由来の粒子酸化能の大気中濃度について、試薬実験と野外観測の結果を元にした数値シミュレーションで初めて予測に成功し、その発生源別の寄与率を評価した。
1701物理及び化学

大質量星の超新星エンジンをX線観測で解明

チャンドラ衛星によるX線観測から、超新星残骸カシオペア座A」は「ニュートリノ加熱」が引き金となって爆発した重力崩壊型超新星の名残であるという観測的証拠を掴かんだ。
0104動力エネルギー

24時間耐久レース参戦車両の水素エンジンに、燃料として低炭素水素を提供

富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催される「スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第3戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」に、トヨタ自動車(株)が新たに開発し、レーシングチーム「ORC ROOKIE Racing」の参戦車両に搭載する水素エンジンの燃料の一部として、FH2Rで製造した低炭素水素を提供する予定。
0403電子応用

酸化反応により自然に組み上がる分子の集合体~導電性高分子の電子輸送に有利な共結晶を実現~

強力な酸化力を有するラジカル塩ドーパントを高分子半導体に作用させると、両者からなる共結晶構造が自発的に形成されることを発見し、従来よりも高い結晶性と伝導特性を有する導電性高分子の開発に成功した。
1700応用理学一般

超広視野多天体分光器 PFS の光ファイバーと分光器で夜空の観測に成功

すばる望遠鏡に搭載される超広視野多天体分光器 PFS (Prime Focus Spectrograph) の一部であるファイバーケーブルユニットと分光器を用いた試験観測が 2021年2月に実施され、夜空のスペクトルを取得することに成功した
1702地球物理及び地球化学

すばる望遠鏡からの星空ライブカメラがはじまる

「すばる望遠鏡からの星空ライブカメラ」がスタートした。ハワイ島マウナケアのすばる望遠鏡に高感度ライブカメラを設置し、まずは試験運用という形で 24時間ライブストリーミング配信を行っている。
1701物理及び化学

129億年前から銀河は回転していた

アルマ望遠鏡を使った観測で、ビッグバン後9億年の宇宙に、天の川銀河のわずか100分の1の質量という小さな銀河が発見され、さらにこの銀河が回転によって支えられていることが分かった。この小さな銀河よりも手前にある銀河団の重力によって光が増幅される「重力レンズ効果」を活用した画期的な成果。
1204農業及び蚕糸

土づくりと減肥のための緑肥利用標準作業手順書

緑肥の導入による土づくりや減肥の方法が具体的に記載。ソルガム、エンバク、ライムギ、ヘアリーベッチ、クロタラリアの各緑肥作物について、主な品種と栽培方法、すき込み時期の決め方とすき込み方法、主作物の栽培開始時期や減肥可能量の決め方と減肥栽培の方法、導入にあたっての注意点などを解説し、導入事例とその経営評価の結果についても紹介。
1201畜産

牧草新品種「えさじまん」の種子販売開始~栄養収量の多いニュータイプのオーチャードグラス~

中生新品種オーチャードグラス「えさじまん」の種子の販売が2021年4月から開始された。本品種は北海道および北東北での栽培に適し、既存品種に比べて糖含量が高く、栄養収量の多い品種です。サイレージ発酵品質も良好で、家畜への給与により産乳量の増加が確認された。
ad
タイトルとURLをコピーしました