2021-03

激変する超巨大ブラックホール周辺環境~アルマ望遠鏡がとらえた星間分子破壊の現場~ 1701物理及び化学

激変する超巨大ブラックホール周辺環境~アルマ望遠鏡がとらえた星間分子破壊の現場~

「ブラックホールを隠す物質そのもの」の物理化学的性質に着目し、ブラックホール由来のX 線がもたらす特異な現象(星間分子の破壊と加熱)を、最新の電波望遠鏡アルマによる星間物質の直接高解像度観測で捉えることに世界で初めて成功した。星間化学の知見に基づく本手法を適用することで、今後はブラックホール研究のミッシングピースであった「埋もれたブラックホール」も多数発掘可能となり、その性質の包括的理解につながることが期待。
「Black Hole Recorder(ブラックホール・レコーダー)」、期間限定公開のお知らせ 1701物理及び化学

「Black Hole Recorder(ブラックホール・レコーダー)」、期間限定公開のお知らせ

このプロジェクトでは、記録した音をいずれ数千光年先のブラックホールに送ることを目指しています。この場で録音された音源が、人類がブラックホールに保存した初めての情報として、遠い未来に誰かに読み出されることになるかもしれません。私たちは、「役に立たないプロトタイプ」を通じて、未知への好奇心が未来をつくる可能性を可視化し、科学と世界の新しい関係づくりを目指しています。
量子多体系の30年来の難問を解決: SU(N)ハバード模型の基本的な性質を解明 1701物理及び化学

量子多体系の30年来の難問を解決: SU(N)ハバード模型の基本的な性質を解明

長年理論的な取り扱いが難しいとされてきたSU(N)ハバード模型の性質を解析する新手法を発見した。広いクラスのSU(N)引力ハバード模型に対して、その基底状態の基本的性質(粒子数や長距離秩序など)を厳密に明らかにした。量子多体系の解析への新たな方向性が開拓され、本分野の更なる発展につながることが期待できる。
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「AI で制作したオンライン講座」が開講!~AI を活用して制作した MOOC 講座は、日本初~ 1600情報工学一般

「AI で制作したオンライン講座」が開講!~AI を活用して制作した MOOC 講座は、日本初~

AI技術を活用して大規模公開オンライン講座(MOO )を制作し、ガッコが運営する MOOC 学習サービス「gacco® 」において、2021年3 月12日から提供。
水田は、周辺地域の気温の上昇を緩和しているが、 その効果は大気CO2の増加により低下する 1206農村環境

水田は、周辺地域の気温の上昇を緩和しているが、 その効果は大気CO2の増加により低下する

水田には、水田および周辺地域の日中の気温上昇を緩和する効果があるが、新たに開発した数値モデルで、水稲の気孔応答などを反映させることによりこの水田の持つ気象緩和効果の大きさを見積もることに成功した。
コメのヒ素低減のための栽培管理技術導入マニュアル 1206農村環境

コメのヒ素低減のための栽培管理技術導入マニュアル

コメのヒ素低減のための栽培管理技術導入マニュアル ~コメの収量・品質への影響を抑えつつ、ヒ素を低減するために~ (暫定第2版)
金属ナノ粒子で光触媒のモチベーションを上げることに成功~人工光合成で二酸化炭素(CO2)の再資源化の新展開~ 0505化学装置及び設備

金属ナノ粒子で光触媒のモチベーションを上げることに成功~人工光合成で二酸化炭素(CO2)の再資源化の新展開~

光触媒の活性サイトをうまく分離することによって二酸化炭素の光還元を効率的に進行させることに成功した。AlをドープしたSrTiO3(Al-SrTiO3)の異なる結晶面に異なる金属ナノ粒子を修飾することによって効率的にH2Oを電子源とするCO2の光還元が進行することを見いだした。
ジグザグ型カーボンナノベルトの合成に成功 〜3種全ての型のカーボンナノチューブ構造を合成可能に〜 0501セラミックス及び無機化学製品

ジグザグ型カーボンナノベルトの合成に成功 〜3種全ての型のカーボンナノチューブ構造を合成可能に〜

カーボンナノベルトについて「ジグザグ型」と呼ばれる構造の分子を初めて合成した。非常に不安定な分子と考えられてきたが、適切な分子設計と合成技術によって安定に扱える分子として単離することに成功した。「アームチェア型」「キラル型」に続き「ジグザグ型」が合成されたことで3種類の構造が全て揃い、カーボンナノチューブの自在合成に向けて大きく前進した。
環境モニタリングや医療など幅広い応用が期待される赤外光源を開発~ 高速・高精度な成分分析に利用可能~ 0400電気電子一般

環境モニタリングや医療など幅広い応用が期待される赤外光源を開発~ 高速・高精度な成分分析に利用可能~

様々な成分分析に利用できる赤外光源の開発に成功した。この光源は、広い波長範囲(波長2.5~3.7マイクロメートル)の中赤外線を高輝度で安定して発生し、小型で安価に作製できる。現在特許出願中「光ファイバおよびASE光源」(特願2020-208308)。
分子で探るモアレの化学 ~「不整合二層炭素膜」を選んで組み上げ~ 1700応用理学一般

分子で探るモアレの化学 ~「不整合二層炭素膜」を選んで組み上げ~

炭素膜2枚をずらして重ねることで生じる「モアレ(ずれの周期性)」は超伝導物質などの材料科学分野で注目されています。本研究では、この「モアレ」を「ナノカーボン分子」で実現することに世界で初めて成功した。数種類の組み合わせが想定されるずらした構造のうち、特定の二層膜構造が選択的に得られることを発見した。
ロジウムを凌駕する高耐久性な多元素ナノ合金排ガス浄化触媒 0703金属材料

ロジウムを凌駕する高耐久性な多元素ナノ合金排ガス浄化触媒

自動車排ガス浄化に対して最も高い性能を有するロジウム(Rh)を凌駕する、高耐久な多元素ナノ合金触媒の開発に成功した。PdRuに第3の元素を加えることで配置エントロピーを増大させ、高温での固溶体構造を安定化させた種々のナノ合金の開発に成功し、PdRuイリジウム(Ir)ナノ合金がPdRuおよびRhよりも高活性かつ、高耐久性であることを発見した。
「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 1702地球物理及び地球化学

「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価

東北地方太平洋沖地震発生から現在までの地震活動及び地殻変動の推移、他の巨大地震における事例も踏まえると、余震域内では現状程度の地震活動が当分の間続くと考えられる。一方、「日本海溝沿いの地震活動の長期評価(平成 31 年2月 26 日公表)」(以下、長期評価)では、青森県東方沖から房総沖までの太平洋沿岸を含む日本海溝沿いの領域は、国内の他の海溝沿いの領域に比べて定常的に地震活動が活発で、規模の大きな地震が高い確率で発生すると評価した。
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