低炭素社会実現に向け、セルロースナノファイバー関連技術の研究開発に着手

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 ―社会実装・市場拡大を早期に実現し、低炭素社会を目指す―

2020-08-12 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構,

NEDOは低炭素社会の実現に向けて、新たに炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー(CNF)関連技術開発で14件の研究開発に着手します。

本事業では、「革新的CNF製造プロセス技術の開発」、「量産効果が期待されるCNF利用技術の開発」、「多様な製品用途に対応した有害性評価手法の開発と安全性評価」を行い、CNFを利用した製品の社会実装・市場拡大を早期に実現し、エネルギー転換・脱炭素化社会を目指します。

1.概要

世界では石油の消費量が拡大する中、価格上昇や枯渇リスク、CO2排出量の増大に伴う温暖化問題に直面しており、将来的に石油資源の供給リスクを克服しつつ持続可能な低炭素社会を実現していくためには、バイオマスなどさまざまな非石油由来原料への転換が必要となっています。

植物素材であるCNFは、鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強度を有するバイオマス由来の高性能素材であり、これまでの研究開発により関連技術は大きく進展し、実用化に向けてユーザー企業からの期待が増大している一方で、市場拡大にはさらなる用途の開拓やコストダウンが期待されています。

このような背景の下、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2013年度より「非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発」で、木質系バイオマスから化学品までの一貫製造プロセスとして、「高機能リグノセルロースナノファイバーの一貫製造プロセスと部材化技術開発」、「CNF安全性評価手法の開発」、「木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価」を行い、木質系バイオマスから得られるCNFを活用するための技術開発を推進してきました。

今般、NEDOは低炭素社会の実現に向けて新たに炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発で14件の研究開発に着手します。

具体的には、「革新的CNF製造プロセス技術の開発」ではCNF複合樹脂の製造コストを大幅に低減させるため、「生産性の大幅な向上による労務費、原動費の削減」や「樹脂との相溶性を高めるための化学処理での薬品コストの低減」などを含む製造プロセスの見直しが必要と捉え、従来技術の延長ではなく、抜本的な見直しを行った新しい製造プロセス技術の開発を行います。

「量産効果が期待されるCNF利用技術の開発」では、広く普及する可能性がある自動車や建築資材、土木資材、家電分野などに適用させるため、これら用途に適した製造技術や成形・加工技術の開発などを行います。

また「多様な製品用途に対応した有害性評価手法の開発と安全性評価」では、今後拡大が見込まれるあらゆる用途に対する安全性評価と、企業が製品化する際に簡易的に取り組める有害性評価手法の開発を行い、事業化支援につなげます。

これらの技術開発によりCNFを利用した製品(図2)の社会実装・市場拡大を早期に実現することで、CO2の排出量を削減し、エネルギー転換・脱炭素化社会を目指します。なお、本事業では、2020年度6.6億円の予算を計上しています。

  • プロジェクト概要
    図1 プロジェクト概要

  • 実用化イメージ
    図2 実用化イメージ

2.事業の内容
(1)事業名

炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発

(2)実施期間

2020年度~2024年度(予定)

(3)事業予算

2020年度6.6億円

(4)研究開発テーマ名および実施予定先一覧

研究開発に着手する採択テーマ名は以下の14件です。

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