南極隕石559個を新たに分類し、公表しました

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2020-03-30 国立極地研究所

このたび、南極隕石559個を新たに分類し、「Meteorite Newsletter Volume 27」を発行しました。

第39次隊でやまと山脈裸氷帯から採集したYamato 98隕石550個が含まれます。この中には炭素質コンドライト18個を含みます。また、今回、新たな分析手法を用いて9個の鉄隕石(隕鉄)の分類を行いました。これらは、第41次隊でやまと山脈北東部に位置するJARE IVヌナターク群の北西域の裸氷帯から採集されたYamato 00隕石7個(写真はそのうちの1つ)、第51次隊によるバルヒェン氷原からのAsuka 09隕石1個、および第54次隊によるナンセン氷原からのAsuka 12隕石1個です。

鉄隕石は個々が比較的大きいものの落下頻度は大変少ないことで特徴付けられます。主として2種の鉄ニッケル合金で構成されており、始原惑星の分化過程や磁場についての新たな知見を得ることが期待されます。

公表した隕石は、申請を受付け、審査後に世界各地の研究機関へも配分されます。

IAB-ungに分類された鉄隕石Yamato 000846, 4202g。サイコロの1辺は1cm。

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1702地球物理及び地球化学1902環境測定
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