日本沿岸地域等への廃ポリタンク等の漂着状況について(平成29年度分)

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平成30年10月1日 日本沿岸地域等への廃ポリタンク等の漂着状況について(平成29年度分)

今般、環境省において、平成29年度(調査期間:平成29年4月1日~平成30年3月31日)の廃ポリタンク等の漂着状況について取りまとめた結果、廃ポリタンクは20道府県で16,310個、医療系廃棄物は7県で1,594個、漁具(浮子)は16道府県で210,688個、電球類は11道県で2,445個確認されました。

1.経緯

本調査は、我が国への海洋ごみの漂着状況を把握する一助として、道府県の協力を得て平成20年に始まりました。今般、平成29年度(調査期間:平成29年4月1日~平成30年3月31日)の漂着状況の結果を取りまとめましたのでお知らせします。※

※本調査は、道府県からの情報提供を基に環境省がとりまとめたものであり、道府県毎に調査方法が異なっています。

2.調査結果

(1)廃ポリタンク

廃ポリタンクは、北海道から沖縄県にわたる20道府県の海岸で総計16,310個(関係自治体からの情報提供等に基づき集計:別添1)確認されました。文字が確認できた廃ポリタンク(11,889個)のうち、韓国語表記のものが10,167個、中国語表記のものが495個でした。タンク内に内容物が確認された廃ポリタンクは1,177個で、この中には塩酸、廃油などの液体が残っているものもありました。

(2)医療系廃棄物

医療系廃棄物は、青森県から沖縄県にわたる7県の海岸で総計1,594個(関係自治体からの情報提供等に基づき集計:別添2)確認されました。内訳としては、注射器528個、薬びん739個、その他327個でした。

(3)漁具(浮子)

漁具(浮子)は、北海道から沖縄県にわたる16道府県の海岸で総計210,688個(関係自治体からの情報提供等に基づき集計:別添3)確認されました。文字が確認できた漁具(浮子)(71,433個)のうち、中国語表記のものが64,239個、韓国語表記のものが4,180個でした。

(4)電球類

電球類は、北海道から沖縄県にわたる11道県の海岸で総計2,445個(関係自治体からの情報提供等に基づき集計:別添4)確認されました。このうち文字表記が確認できたものは、わずかに142個でした。

3.今後の対応

環境省としては、引き続き道府県の協力を得つつ情報の収集にあたるとともに、必要な場合は関係国に対して申入れを行っていくことも検討していきます。

連絡先

環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室
室長   中里 靖 (内線6630)
室長補佐 福井 和樹(内線6632)
室長補佐 矢野 克典(内線6631)
室長補佐 山舘 健太(内線6509)

添付資料

1903自然環境保全
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