- 2021年7月15日
- 株式会社リコー
株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則)は、これまで海外市場向けに展開していた360°画像を活用したバーチャルツアー作成サービス「RICOH360 Tours」を、7月15日から国内市場で提供開始します。
サービスご利用イメージ
「RICOH360 Tours」は、2018年5月から北米で展開していた「RICOH Tours」をベースに開発し、2020年7月に海外市場で提供を開始したクラウドサービスです。リコーの360°カメラ「RICOH THETA」とインターネットに接続されたパソコンまたはスマートフォンがあれば、誰でも簡単に360°の画像で構成されるバーチャルツアーを制作・公開することができます。不動産物件の内見や施設紹介など様々な用途に対応したバーチャルツアーの作成が可能です。
「RICOH360 Tours」の国内市場への投入に当たって、海外市場で求められる汎用的な機能に加え、新たに人工知能(AI)が360°パノラマ画像にコンピューターグラフィックス(CG)家具を自動配置する「AIステージングβ版」を追加しました。また、リコー独自のAIによる超解像、明るさ補正、動画生成、画像切り出しなど、利便性の高い機能をご利用いただけます。料金プランは、「Proプラン」「Businessプラン」の2種類をご用意しており、いずれも公開上限数、月間PV上限数、データ保存量は無制限でご利用いただけます。追加ユーザー数での課金体系なので、小規模でご利用される個人事業主や中小企業のお客様は、高機能なサービスをリーズナブルな価格でご利用可能です。
リコーは2014年から、日本市場においてバーチャルツアー作成サービス「THETA 360.biz」を提供しており、既に不動産・広告・建設・教育などさまざまな分野で活用されています。「THETA 360.biz」では、大規模ポータルサイト等とのAPI連携、請求書払い対応など、日本市場に特化したサービス開発・展開をしてきましたが、「公開上限数を気にせずにバーチャルツアーを作成したい」、「比較的小規模の職場でも気軽に利用したい」といったお客様の声もありました。この度の「RICOH360 Tours」の国内投入により、各々のお客様のニーズや属性に適したサービスを選択いただけるようになります。
新型コロナウィルス感染症の影響により、不動産分野を中心に非対面での営業などニューノーマル(新常態)な経済活動が急拡大したことで、バーチャルツアーの需要は全世界で伸長しており、「RICOH360 Tours」は現在、全世界で3万を超えるお客様にご利用いただいています。この度の国内投入により、サービス展開をさらに加速させ、2022年度末にグローバル市場で30万*1ユーザー突破を目指します。
リコーは今後も、お客様にとってより魅力あるデジタルサービスを提供すると共に、はたらく人の創造力を支え、ワークプレイスを変えるサービスを提供してまいります。
- *1
- Freeプランのユーザー数を含みます。
「RICOH360 Tours」の概要
- 公開上限数、月間PV上限数、データ保存量は無制限で利用可能
- 1ツアーに挿入できる画像数、マップの画像数が無制限のため、広く、多階層の物件でも1つのツアーで完成させることができます。また、静止画をツアーに組み込むこともできるため、360度画像には適していない場所は通常のカメラで撮影した画像を利用でき、バーチャルツアー作成のバリエーションが広がります。
- AIを活用した様々な機能
- AIステージングβ版AIが360°パノラマ画像にコンピューターグラフィックス(CG)家具を自動配置します。Freeプランで10枚取り込み画像(14日間)、Proプランで20枚取り込み画像/月、Businessプランで100枚取り込み画像/月を無料でご利用いただけます。一つの部屋画像に対して複数の家具配置バリエーションの画像が最短10分で生成され、利用したい画像のみを取り込むことができます。
- AIによる超解像、明るさ補正画像をアップロードするだけで、自動的にノイズ除去や明るさ補正を行い、高精細な解像感のある画像に仕上がります。超解像と同時に明るさ、彩度の補正も行います。全体的に暗く撮影されることの多い室内の画像に適しています。
- AIによる動画生成AIが物件の注目ポイントを自動で判別し、画像をズームさせるなどして全自動で動画を生成します。
- AIによる画像切り出し画像をアップロードするだけで、AIが魅力的な写真を自動で複数切り出します。
- その他の便利な機能
- 物件紹介Webページの作成作成したバーチャルツアーと物件の詳細情報、地図情報、ビジネスカードの情報が表示された物件紹介Webページを作成することが可能です。
- バーチャルツアー内フォーム機能バーチャルツアー内にメールアドレスなどの連絡先の入力を求めるフォームを設定できます。これにより、お客様から連絡先情報を入力いただけるため、商談に繋げることが可能になります。
- アナリティクス機能バーチャルツアーの訪問者数、アクセス頻度、バーチャルツアーの流入元などのデータを取得することができます。
- ビジネスカード画像、名前、住所、電話番号、メールアドレス、WEBサイト等の情報を表示することができます。