2020-11-13 文化庁
本日,別添のとおり,文化審議会著作権分科会法制度小委員会の下に設置された「図書館関係の権利制限規定の在り方に関するワーキングチーム」において,「図書館関係の権利制限規定の見直し(デジタル・ネットワーク対応)に関する報告書」がとりまとめられましたので,お知らせします。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う図書館の休館等により,図書館資料へのインターネットを通じたアクセスに関するニーズが顕在化したことなどを受け,本年8月から,文化審議会著作権分科会法制度小委員会の下に設置された「図書館関係の権利制限規定の在り方に関するワーキングチーム」において,著作権制度の改正等について検討が進められてきました。
直近のワーキングチーム(第5回:11月9日(月))においては,報告書(案)についての議論が行われ,修文等について座長一任となっていたところ,会議後における各委員の確認を経て,本日,別添のとおり,報告書がとりまとめられましたので,お知らせします。
報告書においては「国民の情報アクセスの充実」と「権利者・出版社の利益保護」とのバランスに配慮した,きめ細かな対応策が示されているところであり,文化庁では,これに基づき,引き続き関係者の御意見を丁寧に伺いながら,出版市場への影響等に十分注意しつつ検討を深めてまいります。
(※)今後,法制度小委員会での議論,パブリックコメントを経て,文化審議会著作権分科会としての報告書をとりまとめ,速やかに,法整備等の対応を進めていく予定です。
(お問い合わせ)
- 文化庁著作権課長 岸本織江
- 文化庁著作権課課長補佐 大野雅史
(参考資料)
図書館関係の権利制限規定の見直し(デジタル・ネットワーク対応)に関する報告書 (408.8KB)