2020-10-01 農林水産省水産庁
水産庁は、令和2年10月1日から令和3年1月10日まで、瀬戸内海をモデル海域として船舶自動識別装置(AIS)と同等の機能を有するスマートフォンのAISアプリを利用した衝突防止のための実証試験を行います。
1. 背景
海難事故全体の中で20トン未満の小型船舶の事故隻数は約8割を占めており、このうち漁船はプレジャーボートに次ぐ隻数となっています。漁船の海難事故の原因は、衝突や転覆が上位を占めており、このような海難事故を防止するには、船舶自動識別装置(AIS)が有効です。しかしながら、無線設備の搭載が困難な船外機船等の小型の沿岸漁船には、AIS機器の搭載は現実的ではないことから、AISと同等の機能を持つスマートフォンアプリの活用が期待されています。
2. AISアプリの実証試験の実施
水産庁は、AISアプリの実証試験を令和2年10月1日から令和3年1月10日まで、瀬戸内海を船舶が輻輳する漁業現場のモデル海域として、AISアプリの開発メーカーである日本無線株式会社に委託し実施します。 本実証試験への多くの漁業者の参加により実証の精度が向上し、より現場での実用化が進むことが期待されます。 お手持ちのスマートフォンにアプリをインストールすることで参加が可能ですので、多くの漁業者のご利用をお待ちしております。
<実証試験の概要>
実証試験期間:令和2年10月1日~令和3年1月10日までの約100日間
使用アプリケーション:日本無線株式会社 JM-WatcherII
実証試験の海域:瀬戸内海全域
(大阪府、兵庫県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県、大分県)
3. AISアプリ(JM-WatcherII)について
実証試験で使用するAISアプリJM-WatcherIIは、無料でダウンロードできます。
詳細については、別添資料やJM-WatcherIIのwebサイトをご確認いただくか、下記の連絡先までご連絡下さい。
JM-WatcherIIのWebサイト
http://www.jmarinecloud.com/personal/jm-watcher2.html
日本無線株式会社
担当:マリンシステム営業部 国内営業グループ
<添付資料>
日本無線提供資料
報道発表資料
お問合せ先
増殖推進部研究指導課海洋技術室生産技術班
担当者:岡本、千原