2018-04-26 国立天文台
PFSの概念図。図中の右下が「メトロロジカメラ」で、すばる望遠鏡のカセグレン焦点に設置される。
すばる望遠鏡のさらなる活躍には、新しい観測装置の開発と搭載が欠かせません。東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)を中心とする国際チームが開発を進めている超広視野多天体分光器PFS(Prime Focus Spectrograph)の「メトロロジカメラ」が、ハワイ現地時間の2018年4月20日付で、共同開発のパートナーである台湾の中央研究院天文及天体物理研究所(Academia Sinica, Institute of Astronomy and Astrophysics、ASIAA)から国立天文台ハワイ観測所へ到着しました。山麓施設での簡易試験の後にすばる望遠鏡のあるマウナケアへ輸送され、6月には望遠鏡に搭載しての動作確認試験が実施される予定です。今回の「メトロロジカメラ」の到着は、PFSを構成する装置の中で最初のハワイ到着であり、PFSの装置組み立てが最終段階に入ってきたことを意味する非常に重要なマイルストーンです。