高輝度光科学研究センター

1700応用理学一般

ホロー原子を使ったX線レーザーの短パルス化~X線の時間幅を制御する非線形光学素子を実現~

内殻電子を失った原子(ホロー原子)を利用した「非線形光学効果」によって、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」から出射されたX線レーザーの時間幅(パルス幅)を短くすることに成功しました。
1700応用理学一般

放射光でついに見えた磁気オクタポール~熱を電気に変える新たな担い手~

磁石のミクロな起源である電子スピンが互いに打ち消しあう反強磁性と呼ばれる状態の中に潜んだ「磁気八極子(磁気オクタポール)」を放射光X線実験から明らかにした。
1700応用理学一般

鉄系超伝導体の超高速な結晶構造変化を実現~光による新しい超伝導操作の可能性を示唆!~

X線自由電子レーザーSACLAを用いたX線回折法の時間分解測定により、鉄系超伝導体BaFe2As2の超高速な結晶構造変化を観測することに成功した。圧力や元素置換などの従来の方法に加えて、光による超伝導体の結晶・電子構造に対する新しい操作方法を実証した。
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1700応用理学一般

ベイズ分光を用いて磁気コンプトン散乱測定時間の短縮に成功 ~従来の測定時間の20分の1で測定可能に~

磁性材料の基本材料である純鉄の磁気コンプトン散乱スペクトルにベイズ分光を適用し、磁気コンプトン散乱測定時間を20分の1に短縮してもこれまでと同様の精度で磁気モーメントを決定できる新しい解析法の開発に成功した。
1700応用理学一般

SPring-8・SACLA グリーンファシリティ宣言

大型放射光施設「SPring-8」およびX線自由電子レーザー施設「SACLA」を、産官学におけるグリーンイノベーションを目指すさまざまな研究開発活動を一層推進するグリーンファシリティとすることを宣言。持続可能な開発目標(SDGs)や2050年カーボンニュートラルの実現に向けた産官学利用者の研究開発活動を従来に増して強力に支援する。
0402電気応用

室温廃熱を高効率で電気に変換 電子構造の精密制御により熱電性能を2倍増大

テルル化ゲルマニウムの電子構造を精密制御することにより、室温付近の熱電変換出力因子を、既存材料の最大2倍に増大させることに成功した。この熱電性能向上には、従来知られている価電子バンドに加えて、新たな価電子バンドが寄与していることを明らかにした。
1701物理及び化学

天体衝突を記録する結晶の生成を超高速計測 ~レーザー衝撃圧縮実験による太陽系史の読解~

太陽系の天体衝突が記録された結晶の原子配列が生成する過程を、世界で初めて実験で計測した。
1701物理及び化学

天体衝突を記録する結晶の生成を超高速計測~レーザー衝撃圧縮実験による太陽系史の読解~

太陽系の天体衝突が記録された結晶の原子配列が生成する過程を、世界で初めて実験で計測した。
1700応用理学一般

世界初 XMCDのベイズ分光で、隠れた元スペクトルを再現 ~磁石材料の新しいスペクトル解析法の開発~

磁石材料のニッケルフェライトを想定した人工XMCDスペクトル解析にベイズ分光法を適用し、左右円偏光X線で計測されるX線吸収(XA)スペクトルの差分であるXMCDスペクトルだけから、元のXAスペクトルを再現することに成功した。さらに、そのスペクトル解析で得た各スペクトル成分のスペクトル強度の事後確率分布から、磁気モーメントとその誤差の推定に成功した。
1700応用理学一般

高エネルギーX線散乱によりリチウム過剰系正極材料に特徴的なアニオンの酸化還元軌道を可視化

大型放射光施設SPring-8の高輝度・高エネルギー放射光X線を用いた散乱実験と理論計算との併用から、リチウム過剰系正極材料の電子状態を明らかにし、高容量化の鍵となる特徴的な酸素(O)アニオンの酸化・還元軌道の可視化に成功した。
0502有機化学製品

高耐熱エポキシ樹脂の硬化メカニズムを解明~自動車・航空機部品などの製造効率化に期待~

X線光子相関分光法(XPCS)などの分析手法を用いて、熱硬化性樹脂の一種で高耐熱性のエポキシ樹脂が形成されるメカニズムを解明した。
1700応用理学一般

銅酸化物高温超伝導体の電子状態の定説が覆る ~一次元的な動きの重ね合わせをコンプトン散乱で初観測~

銅酸化物高温超伝導体の電子は二次元的な運動をしているという35年間の定説とは異なり、一次元的な運動が重ね合わさった状態であることを見出した。
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