理化学研究所

0501セラミックス及び無機化学製品

ナノグラフェンの二重らせん構造が電子回折で明らかに ~分子の凹凸でパズルのように組み上がる~

有機溶媒中で自己集合しナノファイバーを形成する湾曲ナノグラフェンを開発した。電子回折結晶構造解析によってファイバー中での分子配列を決定し、湾曲ナノグラフェンが二重らせん構造を取っていることを明らかにした。置換基を持たない湾曲ナノグラフェンがお互いの凹凸によってパズルのように組み上がっている。
2004放射線利用

高強度X線が引き起こす特殊な融解現象~X線と物質との相互作用を1000兆分の1秒単位で可視化~

X線自由電子レーザー施設「SACLA」を用いて、高強度X線を物質に照射した際に起こる融解過程をフェムト秒オーダーの高い時間分解能で可視化に成功した。SACLAから時間差を制御した二つのXFELビームを出射して、ダイヤモンドに高強度X線を照射した際に起こる固体から液体への融解過程を測定した。この過程が原子間ポテンシャルの変化によって生じる特殊な融解(非熱的な融解)であることを明らかにした。
1702地球物理及び地球化学

惑星系の化学組成は誕生前から多様? ~アルマ望遠鏡で多くの原始星を化学調査~

アルマ望遠鏡を用いて約50個の原始星の周りに存在するガスの化学組成を調べた結果、有機分子の存在量が天体によって大きく異なることを発見した。これほど多くの、それも同じ領域にある原始星で、周囲を取り巻くガスの化学組成が調査されたのは初めて。原始太陽系の環境の化学的起源の理解に貢献すると期待。
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0403電子応用

汗中乳酸から高出力を生み出す薄膜型ウェアラブルバイオ燃料電池アレイを開発

和紙を基板として多孔性炭素電極をスクリーン印刷して作製する、高出力の薄膜型ウェアラブル乳酸バイオ燃料電池アレイの開発を行った。これまで報告されている乳酸バイオ燃料電池と比較して、より高い出力が得られ、自己発電型ウェアラブル乳酸センシング・デバイスとしての活用や、市販の活動量計の電源としても利用可能であることを確認した。
1700応用理学一般

トポロジーの異なる絶縁体界面による高効率磁化制御

トポロジカル電流を用いたスピントロニクス素子応用に期待 2021-03-03 理化学研究所,東京大学 大学院工学系研究科,東北大学 金属材料研究所,科学技術振興機構 理化学研究所(理研) 創発物性科学研究センター 強相関量子伝導研究チームの...
1700応用理学一般

次世代磁性材料:反強磁性体の持つ普遍的機能性の実証 ~デバイス形状にとらわれない巨大磁気応答~

2021-02-25 東京大学,理化学研究所,科学技術振興機構 ポイント 次世代磁性材料として世界的に注目が集まる反強磁性体において、試料形状によらず任意の方向に指向可能な巨大磁気応答を観測。 不揮発性磁気メモリー開発へつながる新たな多値記...
1700応用理学一般

理論計算による高効率な磁気構造予測手法の開発に成功

2021-02-18 東京大学,理化学研究所,東北大学,大阪大学,科学技術振興機構 ポイント さまざまな磁性体が示す複雑な磁気構造を、高精度で効率良く予測できる計算手法の開発に成功し、既存の磁気構造データベースを用いた詳細なベンチマークを行...
1700応用理学一般

単一伝搬電子による初めての軌道量子ビット ~音波で駆動される単一電子の軌道の量子状態を制御~

2021-02-16 理化学研究所,産業技術総合研究所,科学技術振興機構 理化学研究所(理研) 創発物性科学研究センター 量子電子デバイス研究チームの伊藤 諒 特別研究員、山本 倫久 チームリーダー、量子機能システム研究グループの樽茶 清悟...
1601コンピュータ工学

スーパーコンピュータ「富岳」3月9日から共用開始

2021-02-09 理化学研究所,高度情報科学技術研究機構 理化学研究所(理研)と高度情報科学技術研究機構(RIST)は、2014年度から開発・整備を進めてきたスーパーコンピュータ「富岳」を広く学術・産業分野向けに提供するため、2021年...
0505化学装置及び設備

実材料に近い形態の多結晶で価電子を可視化 ~化学結合に基づく構造材料の寿命予測へ期待~

2021-01-28 理化学研究所,科学技術振興機構 理化学研究所(理研) 放射光科学研究センター 物理・化学系ビームライン基盤グループ 放射光イメージング利用システム開発チームの加藤 健一 専任研究員(JST さきがけ研究者)、物理・化学...
0403電子応用

反強磁性体で世界最大の自発磁気効果を持つ低消費電力磁気メモリ材料: 反強磁性体におけるワイル粒子の発見

2021-01-25 東京大学,金沢大学,理化学研究所,東北大学,科学技術振興機構 ポイント 世界最大の横磁気効果を持つ反強磁性体金属を発見しました。 ワイル粒子と呼ばれる固体中の相対論的粒子が巨大な横磁気効果の起源であることを示しました。...
1700応用理学一般

室温でアンチスキルミオンを示す新物質の発見 ~トポロジカル磁気構造の基礎研究・デバイス応用に期待~

2021-01-26 理化学研究所,科学技術振興機構 理化学研究所(理研) 創発物性科学研究センター 強相関物質研究グループの軽部 皓介 研究員、田口 康二郎 グループディレクター、電子状態マイクロスコピー研究チームのポン・リソン 特別研究...
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